表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

3/12

第3話:封印の村

車の窓越しに、森を抜けた先の小さな村が見えた。

古い屋根瓦と石畳の道、静まり返った空気。翔子は息を飲む。

「…ここが、文献に書かれていた村?」

ロンは運転席で地図を確認しながら頷く。「古文書通りの場所だ。だが、住民の反応は慎重に観察する必要がある」


村に入ると、微細な違和感が漂う。道端の井戸、家々の壁のひび割れ、畑に残された古い文様――すべてが過去の痕跡を示していた。

翔子はメモを取りながら、文献と現地の証拠を照合する。「ここに残る印…過去事件の関係者が使った符号かもしれない」


ロンが足元を指さす。小さな砂文様のような痕跡が、石畳に沿って残っていた。

「足跡もある。過去に誰かが意図的に配置したものかもしれない」

翔子は息を整え、地面に跪く。指先で跡をなぞりながら、頭の中で理論と直感を組み合わせる。

「小さな証拠でも、全体をつなげれば真実が見える」


遠くの家の影に、微かに人影が揺れる。

「…誰か見ている」翔子の声は静かだが緊張感を含んでいた。

ロンは視線をその方向に固定する。「警戒しろ。過去の事件は、まだこの村に影を落としている」


村の奥深くに進むにつれ、古文書に書かれた記号や道筋と現地の景観が一致し始める。

翔子はペンで地図に線を引きながら、心の中でつぶやく。「この村の秘密…核心に近づいている」


静かな村に漂う風と影の中で、翔子とロンの探求心は、過去の封印された事件を解き明かす第一歩を踏み出した。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ