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X投稿140字小説集

作者: チャラン

(反熱と救世の賢者)


 反という害虫が居ました。ある年に大発生した反は、人々に流行り病をもたらしました。流行り病に苦しむ人々を治療していた賢者達は、反が病の原因であることに気づきます。反の駆除と念入りな調査を行った結果、特効薬が作り出され、その世界は救われました。



(聖泉の恵み)


 山の深くに聖泉がありました。水不足の町に住む若者が聖泉の女神から神託を受け、泉の水を持ち帰ります。乾いた町の川に聖泉水を撒くと、川の水は大量の蒸気となり、空に大きな雨雲を作り出しました。雨雲は恵みの雨をもたらし、町は潤いを取り戻したと言います。



(血と教誨)


 残忍な王がいました。王に虐げられた人々は一斉蜂起し、王宮を取り囲みます。多くの血が流された結果、残忍な王は捕らえられ、神の使いから教誨を受けました。罪を認めた王は贖罪のため、孤島に幽閉されます。苛烈な支配から解放された人々は協力し、国を立て直したといいます。



(利他がもたらすもの)


 飢えに苦しむ町がありました。神の導きを受けた者が大量の食料を運び込み、町の住人達は飢餓から解放されます。活力を取り戻した人々は神に感謝の供物を捧げ、町の再建を始めました。多くを持つ者が持たざる者を助け続けた結果、慈しみの町が復興したと言います。



(神仙)


 釣り好きな仙人がいました。川で竿を出していると、道に迷った童が仙人の袖を引きます。仙人は道案内の術を野猿にかけ、童を親の所まで送らせました。後日、童の親は仙人に感謝を示そうと、川辺に着物と食べ物を供えました。仙人は供物を受け取り、川祭りの起源になったと言います。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 私としては4番目の「神仙」のエピソードが、アジアっぽい雰囲気があって特に好きですね。 釣り好きの仙人と聞きますと、私としては太公望呂尚(この人は厳密には道士みたいですが)や恵比須様(この方…
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