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きさらぎの

作者: 浦田茗子



 朝、昨日の雪を踏みながら歩いていく。

 道の傍ら、日陰の雪の上に、ロウバイが散っていた。

 薄灰に、半透明の黄色がぽつりぽつり。

 枝の花たちは、気を取り直したように、二度目の春の香りを漂わせている。


  *


 夕方、ゆるやかな坂道を自転車で下っていく。

 家々の屋根の上、遠く、カシスオレンジを反対にしたような空。

 日に日にのびていく日に、今日も暮らせたかな、とおもう。

 冷えた風が、少しのびた前髪を払って、額に心地よく触れた。




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― 新着の感想 ―
[良い点] 薄灰の雪の上に散る、透き通るような黄色いロウバイの花びらが、とても映えますね。気を取り直したように香りを漂わせる枝の花も、情景が目に浮かぶようです。 自転車で下る夕映えの坂道から見える、…
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