9.第1異世界人発見!ですわ
作者の作文力が足りなく拙い文章だと思いますが宜しければ読んで貰えると幸いです。
カフェでシンディーさんとお話をしていて出会ったばかりの時の記憶が蘇ります。
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あの日、神様によって異世界に飛ばされた私は気が付くと真っ白い部屋の真ん中に立っていました。
周りを見渡しても私の正面に出口らしき光の扉の様な所が有る以外に他に何も無い正方形の部屋。
エレナ
「なんですの!あのチビっ子神様は!」
つい先程、神様が原因で死んでしまった事が分かりモヤモヤしますが其を此所で言っても既に異世界へ到着してる様なので意味が有りません。
気持ちを落ち着かせつつ何時までも此所に居ても仕方ないので部屋から出てみる事にしました。
エレナ
「そうですわ」
はっと気付き自分の服装を確認してみると死装束ではなく淡い水色のロンクドレスと黒色のパンプスでホッしました。
エレナ
「死装束のままではなくて良かったですわ」
神様も少しは気を使ってくれた様です。
服装も問題無い事を確認したので出口らしき光の扉の前に立ちました。
ですが特に何か起きるでも無いので手を差し出してみると何かに当たる事なく通り抜けてしまうので、どうやらそのまま進める様です。
数瞬迷いましたが意を決してそのまま慎重に光の中へ進み始めますが眩しくてまともに目を開けれないので仕方無く薄目でゆっくりゆっくりと進んで行くと光の向こうにボンヤリと景色が見えてきました。
エレナ
「……ここは?」
光の中を抜けきって着いた場所は何やら一方の壁に機械の様な物に囲まれた椅子が有るのとその真向かいの壁側にカウンターが有る部屋。
そしてカウンターには人が突っ伏していて、どうやら寝ている様です。
エレナ
「人、ですわよね? でも耳が………もしかして」
寝ている人を見て違和感を感じます。
それは髪の毛の間から覗く耳が長く尖っていたからです。
恐る恐るゆっくりカウンターに近付くと寝ているのは恐らく女性のエルフだと分かりました。
エレナ
(本物のエルフの方ですよね?)
初めて見るエルフを少し興奮気味にまじまじと観察してしまいます。
エレナ
(物語の中だけの存在と思っていたエルフが目の前に! しかも物語の通り凄く綺麗なお顔をしてますわ~)
そのまま暫く観察をして満足した所でいつまでもこうして居られないので思いきって声を掛ける事にしました。
エレナ
「お休みの所申し訳ありませんが起きて頂けまして?」
エルフ
「スー、スー、スー、うふふふふ……………」
なんの夢を見ているか分かりませんが起きる気配が有りませんのでもう少し強く声を掛ます。
エレナ
「あの、申し訳ありません!起きて下さいませ!!」
エルフ
「………ぷぇ? あえ、ケーキは?…………」
エルフさんは漸く起きたものの、寝ぼけて現状を理解出来て無い様で意味不明な言葉を発しながら私をポーと見ているので話し掛ける事としますした。
エレナ
「ごめん遊ばせ、わたくし、此方の世界に転生して来ました転生者の ”エレリアナ・カルディーア” と申しますわ。 此方の世界の事柄を御教授して頂きたく存じますわ」
この世界に貴族制度が有るか分からないですが貴族令嬢らしい優雅な挨拶をしました。
エルフ
「……てんせい?……てんせいしゃ?……転生者………………!!!!転生者!!!!うわっわわわわ
!」
私の自己紹介に漸く思考が追い付いて来たのか私の存在を認識した途端にエルフさんは驚きと共に飛び起きるとそのままの勢いで椅子ごと後ろに転びそうに成りワタワタと慌てています。
エルフ
「て、て、転生者が来たーー!」
どうにか転ぶのを堪えたエルフさんは私を指差し尚驚いている様です。
エレナ
「はい、わたくし、転生者の “エレリアナ・カルディーア ” と申します」
再度丁寧な挨拶をします。
エルフ
「……あ! 指を差して申し訳ありません。 えっと、私、本日の転生者ゲートの受け付け当番の “シンディー・ローラン” といいます! よ、宜しくお願いしますカルディーアさん!」
明るく元気な声でそう言うと若い女性エルフ “シンディー・ローラン” はペコリと頭を下げたらニッコリ微笑んだ。
エレナ
「転生者ゲートの受け付け当番?」
シンディー
「ハイ!えっと、少し待って下さいね。えーとですね、カルディーアさん、転生者の方にはこの部屋で此処の世界で生活していく上で必要な説明や、お名前、生体認証の登録などの各種データを登録して頂く事に成ってます。じゃないとこの世界では生活も出来ませんし、この部屋からも出れませんので!」
カウンターから板の様な物を取り出しそれをチラチラ見ながら慣れてない様子で説明をしてくれます。
エレナ
「ローラン様、お名前の登録は分かりますが生体認証の登録?それはどの様な物でございましょうか?」
シンディー
「ハイ!早速ですが説明しながら各種登録をしますので彼方の端末にお座り下さい!」
ビシッと音が聞こえそうな勢いで手で指し示した方向には先ほど見た機械の様な物に囲まれた椅子が有りどうやら其が登録に使う道具の様だ。
エレナ
「ローラン様、此に座れば宜しいのですね?」
シンディー
「ハイ!そんです! あ、後、そんな畏まらなくても良いですよ。 それに私の事も様付けしないで “シンディー” で大丈夫ですよ」
エレナ
「…………分かりましたわ。それでは私の事も “エレナ” で良いですわ、シンディーさん」
シンディー
「“エレナ” とは愛称ですか?」
エレナ
「はい、そうですわ」
シンディー
「すみません、愛称呼びを許して貰って嬉しいのですが役所の業務規定で利用者の愛称呼びは禁止されてるんですよね。 ですから “エレリアナ” さんとお呼びしても良いですか?」
エレナ
「あら、そうなんですのね。 エレリアナでも全然構いませんは。 それでは改めて宜しくお願いしますわ、シンディーさん」
シンディー
「はい、こちらこそ宜しくお願いしますエレリアナさん。 それでは此方にお座り下さい」
シンディーさんに促されてフットレストの付いた椅子に座ると座ると柔らかい感触で中々座り心地が良いです。
シンディー
「えーと、其では初めにお名前と年齢を登録して貰いますねっと」
私が座ったのを確認したシンディーさんが板の様な物をピピッと弄ると座っている私の目の前の何も無い所に四角い透けた白い紙の様な物が突然現れました。
エレナ
「!、 こ、此はなんですの!?」
思わず驚いてしまいます。
シンディー
「……そちらを使って入力するのですが、各項目に指で手書も出来ますし、此方のペンを使っても出来ますよ。 使い方が分からなければ音声入力と言って声でも入力が出来ますよ」
驚いてる私になぜかドヤ顔のシンディーさんが入力方法を説明してくれます。
エレナ
「え、触れますの?」
目の前に浮かんでる紙の様な物に触れるとうっすらとですが確かに触れた感触が指に伝わる事に驚きながらも各項目を書き込んで埋めていきます。
エレナ
「あら? 生年月日の項目が有りませんわ?」
シンディー
「あ、それはですね、エレリアナさんがこの世界に来た今日が誕生日に成るんですよ!つまりこの世界の暦で〇〇12年5月25日がエレリアナさんの18歳の誕生日に成ります」
シンディーさんは持ってる板の様な物を見ながら年月日と私の年齢を伝えてきました。
エレナ
「あ、もしかしてそちらにも同じものが書いてるのですか?」
シンディー
「はい、そうですよ、これはタブレットと言いましてエレリアナさんがそちらに入力した情報がこちらにも表示されますよ。 あ、個人情報はしっかりと守りますので安心してくださいね。 タブレットはその他にも色々な事に使える便利な機器ですよ」
エレナ
「……凄い物ですわね」
シンディー
「エレリアナさんもその内使う様になりますよ! それでは次の登録に移りますね~」
私の登録手続きはまだ続くようです。
作者の知識不足で誤字、脱字、等の間違いや文章的におかしな所が有ると思います。
もし見付けましたら、お手数でなければ指摘してくれると助かります。
ただ、攻撃的な言葉での指摘だとペラペラの紙メンタルが直ぐズタズタに成ってしまうので優しい言葉での指摘でお願い致します。
引き続き執筆して行こうと思いますが頭の中の物語を文章として纏めるのが下手な為に執筆速度が遅いので気長に待って貰えると嬉しいです。
それでは宜しくお願いします。
m(。_。)m