7.お断りですわ
作者の作文力が足りなく拙い文章だと思いますが宜しければ読んで貰えると幸いです。
エレナ
「ミリアー、そろそろ起きてくださいな!」
ミリア
「うにゃ~~」
朝食の準備をしながらまだ夢の中のミリアに声をかけますが中々起きてくれないようです。
エレナ
「もう、起きないと朝食抜きですわよ!」
ミリア
「ミャ! たべりゅー!」
エレナ
「朝食の前にお顔を洗うのですわよ」
ミリア
「ふぁ~~い」
流石に朝食抜きは嫌らしくガバッと起きたミリアは寝ぼけ眼のままヨタヨタと洗面所に顔を洗いに行ったようです。
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ミリア
「ご馳走さまー!」
エレナ
「はい、お粗末さまでしたわ」
ミリアが顔を洗ってから2人で朝食にして食べ終わったので次は私はお仕事へ、ミリアは学校へ行く支度をします。
エレナ
「しっかり歯磨きしました? カバンの中は忘れ物なくて? ブレスレットはきちんと着けましたの?」
ミリア
「もうー、エレナ心配し過ぎ!ちゃんと全部できてますよ~」
エレナ
「そう、それなら宜しいですわ。ブレスレットは家に帰るまで絶対に外してはいけませんよ! それから今日は午前中にお仕事行ってその後にも用事が入っていますがそれでもミリアの下校時間に間に合うのですがお迎えは必要でして?」
ミリア
「えへへー、お迎え来てくれるなら嬉しいな♪」
エレナ
「ではお迎えに伺いますからお勉強を頑張りますように。 待ち合わせはいつも通り学校の前で宜しくて?」
ミリア
「うん!」
エレナ
「では気を付けて行ってらっしゃいませ」
ミリア
「エレナもね!」
エレナ
「もちろんですわ」
家を出てそれぞれの行き先へ歩き出しました。
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エレナ
「相変わらず巨大な建物ですわね、天辺が霞んで見えますわ」
職場である “エネルギープラント” の前でその巨大さに何度目に成るか分からない感想を溢す。
エネルギープラントの建物は高さが1000mを越えるえるばかりじゃなく横幅と奥行きがそれぞれ400m超と正に巨大の一言です。
エレナ
「さ、眺めていても仕方ありませんわ。 早々にお仕事に就きましょう、今日はなん棟のなん階に成るでしょうか?」
プラントの出入口に入り1階エントランスフロアに設置されたプラントプレイヤー用の利用ゲートを潜ると左腕のブレスレットが反応してバーチャルディスプレイが浮かび今日利用する空き端末カプセルがランダムで選ばれ棟番と階数とカプセル番号が表示されました。
エレナ
「……B棟156階の231番ですわね。 毎回カプセルが違うのも面倒ですので固定にして欲しい所ですわ」
エネルギープラントの建物は1つの建物と謂うより2階以上がABCD4つの棟が田の字状に隣接して建っているのです。
広いエントランスフロアを移動してB棟のエレベーターに乗り156階に向かいます。
チーン!
156階着いたので次はカプセルを探さなければいけません。
エレナ
「えっと、229、230、231!此所ですわね」
カプセルの扉にブレスレットを翳すと(シュン)っと扉が開き中に入ります。
エレナ
「さて、先ずはログインですわ!」
ログイン・アウトの感覚が苦手な為、少しだけ気合いを入れてからカプセル内の椅子に座ります。
システム
《オハヨウゴザイマス、エレナサマ。 ログインヲ開始シマスカ?》
エレナ
「ええ、ログインしますわ」
システム
《ログインノ意思ヲカクニン、 ログインヲジッコウシマス》
すると椅子の背もたれが倒れフットレストが持ち上がりベット状に成ると自動で頭と顔を覆う様に器具が出て来て、手と足にも器具が自動で取り付けられます。
システム
《コレヨリ神経トノリンクヲカイシシマス、マブタヲトジテオマチクダサイ》
瞼を閉じた数瞬後には仮想空間のロビーに立っていました。
エレナ
「ふう、それでは今日も始めましてよ!」
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システム
《エレナサマ、ログイン・アウトニヨルお身体ノ異常ハ確認サレマセンデシタ。 本日ノエレナサマノ獲得ポイントハ合計13200ポイントデス。 ログインニヨル獲得ポイントガ通常ニモドルノハ12時間ゴノ22時25分カラデス。 エレナサマオツカレサマデシタ。 ジカイノログインヲオマチシテマス》
エレナ
「うーー、今日も結局1キルのみで終わってしまいましたわ~。 「今日こそ2キルです!」なんて考えが甘かったですわね」
以前2キルを取って以来、暫く1キル以上取れて無く、今日こそは!と意気込んで来たものの目論見が外れ少し落ち込み気味でカプセルから出ました。
そしてこの後にも用事が有るので落ち込み顔でエレベーターホールに向かいますがその途中で聴きたく無い嫌な声で話し掛けられました。
?
「よー、エレナ! なにしけた面してるんだ?あぁそうか! まーた0キルでしょげてるのか!?」
声のした方向へ振り向くとそこにはカプセルに寄りかかりながらニタニタと下卑た視線で私の顔……では無く胸を視ている恰幅の…太った男が居ました。
エレナ
「失礼ですわね! 1キルは取れましたわ! それよりわたくしに何の用でして! ギモテフ!」
ギモテフ
「おいおい、随分な挨拶だな。 苦労してる様だから上達の為に手を貸してやろうと思って話し掛けたのに酷くねーか?」
この男は “ギモテフ” 。
確か人族でフルネームは………言われたけど忘れました。
事有る事に私に絡んでくる気味悪い男で生理的に受け付けられません。
エレナ
「お気遣い結構ですわ! それにわたくしにはわたくしのペースが有りますの! 余計な口出しは無用でしてよ!」
生理的に受け付けられないギモテフの声に私の語気も強く成ってしまいす。
ギモテフ
「やれやれ、そんなんだから数ヵ月経ってもキルレ1から上がんねーだよ! なぁ、悪い事は言わねぇーから大人しく俺のクランに入れよ、そしたら俺が直々に手取り足取り教えてやるぜ~?」
口角がつり上がった薄気味悪い顔でギモテフは私の胸に話しかけて来て背筋に悪感が走ります。
エレナ
「何度も言わせないで頂けます? 絶っ対にお断りですわ! それに顔では無く胸を凝視したまま話し掛けてくる様な人に誰が師事して欲しいとお思いで!? 恥を知るべきですわ!」
ギモテフ
「っ! このアマ! 言わせておけば調子に乗りやがって! よっぽど痛い目見てぇ様だな!!」
私の叱責に激昂したギモテフが顔を真っ赤にして近寄ろうとしますが私はそれを言葉で制します。
エレナ
「あら? 以前わたくしに突っ掛かって来て痛い目見たのはどちら様だったでしょうか? お忘れの様でしたら再度経験させて差し上げますわよ?」
語気を更に強めながらそう言って私は体術の構えをします。
私、華奢に見えて護身の為に幼少からカルディーア公爵家の護衛騎士団の団長直々に体術を鍛えて戴きまして最終的には団長以外の騎士団員に体術で負けない程の腕前に成りましたのでギモテフごときに負ける気が微塵もしません。
っと言うか以前にもしつこく絡んできて乱暴な振る舞いをされた時に身を守る為に捩じ伏せたのを本当に忘れたのでしょうか?
ギモテフ
「ぐ、ぐぬぬ!」
どうやら忘れてはいない様でブフーブフー息をしながら歯軋りをして動きが止まりました。
正直キモいです。
そうこうしてると騒ぎを聞き付けた他のプレイヤーの方々が集まってきて口々に囁きます。
(えー、あれ何やってるの?)
(私あの男の人きらーい)
(あ、分かる~)
(は?ナンパ?)
(あの女の子めっちゃ綺麗じゃね?)
(まーたギモテフが何かやらかしたのか?)
……どうやらギモテフは好かれてはいない様です。
ギモテフ
「き、今日の所は勘弁してやる!だが諦めた訳じゃねぇーからな!」
エレナ
「いいえ、迷惑なのでキッパリ!諦めて今後関わらないでくださいな!」
ギモテフ
「ふん!」
どこぞの三流悪役の様な捨て台詞と共に顔を真っ赤にしたままギモテフは去って行きました。
私はギモテフから視線を外し周りを一回見回すと……
エレナ
「お集まりの皆様、お騒がせして申し訳御座いませんでしたわ。わたくし所用が御座いますので此にて失礼いたしますわ」
貴族令嬢らしい優雅な所作で騒がせた事に謝意を述べてその場を後にします。
エレナ
「もう!このあと待ち合わせしてますのにギモテフのせいで余計なお時間を取られましたわ!」
待ち合わせ場所へ向かうため小走りでエネルギープラントを後にしました。
以前のお話でチビ神様が「普通には争えない」と言ってますがそれはあくまで “国家規模の戦争” の事で組織間の抗争や個人のケンカや生き死には起こる設定にしてます。
そのため警察組織も存在する世界です。
後出しジャンケンの言い訳みたいと思われるかも知れませんがご容赦して頂けると嬉しいです。
作者の知識不足で誤字、脱字、等の間違いや文章的におかしな所が有ると思います。
もし見付けましたら、お手数でなければ指摘してくれると助かります。
ただ、攻撃的な言葉での指摘だとペラペラの紙メンタルが直ぐズタズタに成ってしまうので優しい言葉での指摘でお願い致します。
引き続き執筆して行こうと思いますが頭の中の物語を文章として纏めるのが下手な為に執筆速度が遅いので気長に待って貰えると嬉しいです。
それでは宜しくお願いします。
m(。_。)m