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転入してきた女子が初恋の子だった件
今年から高校生になった僕(天川翔)は変わることなく平凡な日々を送る、はずだった。
遡ること1か月前
「来年からこの学校は共学になります」
と、修了式に校長が言った。
もちろん聞いた生徒は泣くことも笑うこともなくただ茫然としていた。
少しして現状を理解したのか
「うおおおお」
「女子だ--」
「俺うまく話せるかなあぁ」
などと生徒たちが一斉に歓喜の声を上げた。
なんでももう受験は済ませてあるらしく新しく入ってくる中一と高校に上がる僕たちの学年に転入するらしい。
まあ僕の平和な学校生活には関係ない、そう思っていた。