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歩み続ける毎日へ  作者: 辻 琉翔
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暗闇と出口

 信じること、夢を持つことがこんなにも苦しいなんて思いもしなかった。幼いころは夢や希望に満ち溢れていたのに、今となっては人と関わる事が億劫になってしまい、幼いころに持っていた夢なんて叶うことのない現実だったと身に染みて感じてしまった。


 私はなんで生きているんだろう。仕事能力は平均であり、誰かに必要とされるわけでもない。一度気持ちが落ちてしまうと立ち直ることが難しい。止まることのない負の連鎖に自分自身を苦しめてしまう。

 もし、誰かに相談をしようものなら「どうしてそんなに無駄なことばかり考えるのか。変わりたいと思うなら変わる努力をすればいい」と何度も言われてきた。変わりたいと思うからこそ努力はしてきた。その結果が自分の枠に当てはまることなく終わってしまった。

 それなりの努力はしてきたはずなのに、なぜ説教をされなければならないのか私にはわからない。そんな言葉を掛けられようものなら「私がこの人と関わることで不快な思いをさせてしまった」と心に刃が突き刺さる。

 全部自分がいけなかった。そう考えることが1番簡単だった。散々人に期待しては傷ついてきた人生を送ってきたからこそ、逃げ道は絶対に忘れない。


「この人と一緒に過ごせば変われるかもしれない!」と願う自分はとても愚かに感じてしまう。人が裏切らないなんて保証はどこにもない。いつどこで亀裂が入って崩壊するかなんてわからない。そんなことに期待をするくらいなら私は気持ちが落ち着く方法を探すだろう。


 1人は楽だ。気を使わずにありのままに過ごすことができる。しかし、社会で働く者として孤独は辛い。周りに馴染むことが出来ず浮いてしまうこともある。

 周りの人達と同じように前向きに歩きたい。そう夢見てきた。理想を作り上げていくと、社会不適合者という烙印が私を苦しめる。

 周りの目が怖い。反応が怖い。陰では悪く言われているのかもしれない。そう思うだけで心は張り裂けてしまいそうだ。


 それでも世界は回っていく。私1人いなくなった所でなにも変わることなんてない。

 ならもう少しだけ歩いてみよう。気にかけてくれる人がいるのなら迷惑を掛けていこう。

 もしその人が私を見捨てるのであれば、その日が私の最後の日だ。私は気に掛けてくれた人を憎んだりしない。私が変われなかったことがいけなかったから。

 そうならないためにも、私は私なりにこの人生を謳歌していこう。ダメな時は全てを投げ出す勢いで・・・。

気持ちが沈んだ時は誰かを頼ってください。手遅れになっては後悔もできません。

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