ありふれた職業に選ばれる
長い間投稿していなくてごめんなさい
だんだん意識が遠のいてゆく。
その薄れた意識の中で、どこへ行くのかだけが疑問に思えた。
だが、ただ一つ、分かる事がある。
絶対に来てはいけないという事。
だから、最後の力を振り絞って叫ぶ。「絶対に入るな!」と。
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僕は誰かの話し声によって起きた。
「どこ?ここは……」
そして、そんなつぶやきに答えてくれる声があった。
「ここは、アンビル。ようこそ、勇者様のお供のもの」
アンビル?勇者?お供?なんだ、それは。
「勇者?」また僕がつぶやく。すると、
「そうだ。勇者様のお供のもの」
なんかややこしい。
「僕のことは来世と呼んでください。」
そしたらやっぱりすぐに返事が来た。
「わかった。早速だが、ついて来てもらうぞ、来世」
うん?どこへ行くんだろうか。まあ、黙ってついて行こう。
「滝沢さん!遠崎さん!それに達也まで!なんでみんなここに⁉︎入らないでって言ったのに……」
「ごめんね。でも、心配したんだよ?ねぇ?」
「うんうん。まあ、来世はなんでも自分で解決しようとする癖があるもんな。」
驚いた。僕、そんな癖があったのか。……よく考えたら、確かにそうだった。いじめられてたときも、そうだったと思う。
「…と、とにかく、もうこんなことしないでね」
「おうよ。でも、しっかりと相談だけはしてくれよな」
「うん、わかった」
「話は終わったか?終わったなら、説明させてくれないか?」
『あ、ハイ』
なんか揃ったよ⁉︎
「それじゃあ、ついて来てくれ」
「えーと、どこへ行くんですか?」
「お前らの職業を選びに行く。…まあ、ステータスだと思えばいい」
ステータス、かぁ。なんか、すごいことになりそう。
僕はなんだろう。ワクワクするなぁ。
「ついたな。じゃあ、一人ずつ来るんだぞ。そうじゃないと故障するからな」
『はい』
「まずは、滝沢からだ。こい」
「は、はい」
なにやら中で話していると思ったら、急にぺかーって光が溢れて来た。
終わったらしい。滝沢さんが出て来た。
「どうだった…」
驚きすぎて、言葉が出ない。というか、なんで服装変わっているの⁉︎
ほかのみんなもことばがでないようだ。
「わー!滝沢さんすごい綺麗!」
…いや、いたよ、ここに。
彼女は自称滝沢さんの妹妹、小泉 鈴。 小泉 鈴
滝沢さんが引くぐらいアピールしている。
「ウンウン」
そして、さすが滝沢さん。適当にやって満足させている。
滝沢さんがしばらくキョロキョロして、こっちを見るのはそう長くなかった。
「あ、来世くん!見て見て!にあってる?これ。髪色も赤っぽくなったよ!いかにも魔法使いって感じじゃない?」
「う、うん。すごいね」
…すごいまくし立てられた。てか、魔法使いとかあったんだ。…ファンタジー!僕は何になるんだろう
「次はお前だぞ。早く来い」
次は僕らしい。
「はい。今行きます」
きんちょうするなぁ。
僕は何になるんだろう。
さあ、どうなるかな?ドキドキ