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~星奈の想い~
「……貴方、西川理雄君ね……?」
「!?」
後ろから追っかけて来た人はどうやら僕のことを知っているようだ。僕の名前を言われ、驚きのあまり、振り返る。
「やっぱりそうね……! 話で聞いた通りだわ。貴方、真摯ね」
話で聞いた…? 誰に…? この人は何者なんだ…?
「……貴方は誰ですか……?」
僕は聞くと、女性は悲し気に微笑み
「……私は星奈の姉です」
僕に話し掛けてきた人は、彼女の姉だった。僕は彼女の名を聞いた時、再び二人で過ごした日々が思い出される。
「……星奈……」
「妹はずっと、貴方の話をしていたわ……。彼女は貴方のことばかり思ってた……」
「…………」
彼女の姉がそう僕に言うも、姉の言葉はあまり聞こえなかった。ただ星奈を守れなかったという気持ちでいっぱいになっていく。
「妹は貴方が死ぬことを望んでいないの!! “私の代わりに生きて„と言うはずよ」
「……星奈が……?」
「そう。だから、私からもお願い……。妹の分まで……生きてあげて……? 貴方が今、此処で死ねば、妹は一生悔やみ続けるわ……」
死んだ星奈の思い。彼女はきっと優しいから……僕に“生きて„と思っているかもしれない。だが……星奈のいない世界なんて……。でも、それが星奈の願いなら……僕は……。
「……生きます。頑張ってみます」




