~終末―ボクノセイ―~
今回で最終回です。
主人公は生きるのか、死ぬのか。
クライマックス……!!
「……理雄……!!」
「……!!」
誰かに呼ばれ、僕は目を開ける。そこにはずっと会いたかった星奈がいた。
「星奈……星奈なのか……?」
「うん。そうだよ。会いたかった……理雄」
「僕も……会いたかった……!!」
僕は勢いで星奈を抱き締める。
「わわっ……!! もう……理雄ってば……」
星奈は慌てるも、笑って僕を抱き締め返してくれた。
「僕が星奈に会えてる……ということは……死んだのか……? 僕……」
そうだ、僕は車にはねられて、自殺を図ろうとした。きっと大怪我しているはずだ。星奈は表情を曇らせて
「……貴方は今、生死の狭間にいる。可能性は五分五分……。生きることも死ぬことも可能。……私は貴方には生きて欲しい。会えないのは寂しいし……辛いけど、私のせいで貴方の人生を台無しにさせたくない……」
そう言った。僕は星奈のいない世界では生きたくなかった。彼女の気持ちも分からなくはないが……もう生きることに疲れたんだ。
「……星奈がいない世界では生きたくないよ。だから僕は自殺してまで……お前の所に行きたかったんだ……」
「理雄……でも……」
「あっ!! 理雄兄さんだ……!!」
向こうから香ちゃんが走って来た。
「おー、香ちゃんもいたのか!!」
「うん!! 此処にいたら、またお兄さんに会えるんじゃないかって思って!! 会えて嬉しい!!」
香ちゃんは僕を抱き締める。
「ちょっと香ちゃん? 今、私が理雄君と話してるんだから……」
星奈は頬を膨らませる。相変わらず嫉妬深いなと僕は笑った。
「星奈。僕は此処にいたい。現実に行っても辛いだけだ。両親も死んでるし……誰もいないから。……僕は星奈を支えるって、恩返しするって決めたんだ。だから……此処にいる!!」
そう言うと、僕の視界に映る世界が再び色付く。そこは花畑だった。
「……そっか。理雄がそこまで言うなら……私はもう止めない。理雄……これからもずっと一緒だよ!!」
「ああ」
「わーい!! 揃ったね!! またいっぱい喋ろう!!」
「そうだな!!」
こうして僕は「死」を選んだ。これは不幸の死なんかじゃない。幸福の死。僕にとって、この「死」は「生」だと思うんだ。だって皆がいる。独りじゃないんだと。僕は星奈と香ちゃんと共にこの世界で“生き続ける„。
ピッ…ピッ……ピッ…………ピッ……ピーーーー……。
「……心肺……停止……」
医者がある男性の状況を告げる。酷い怪我だった。大量に出血し、体中、打撲していて何本も骨が折れていた。青白い顔だった。だが、その顔は穏やかで笑っているようにも見えた。
「……4月12日、午後2時41分。御臨終です……」
そして、男性の死亡が確認された。その男性の死に一人の女性が泣き崩れた。
「ごめんなさい……ごめんなさい……!!」
30~40代の女性だったという。
後日、新聞にそのニュースが載った。過去に何度か事故が起きている交差点でまたもや事故。死亡事故で、ある男性が病院に運ばれたが、4時間後、死亡が確認されたという。男性の名前は……
西川理雄 18歳
そう書いてあった。残酷な事故に心を痛め、交通人の内の何人かが花束を供えた。その様子を星奈と香と三人で見ていることも知らずに。
『僕のために……そんなことしなくてもいいのに……』
そう言って、理雄は花束を眺めた。すると、ある女性が花束を持って歩いてきた。理雄は慌てて姿を消す。30~40代の女性だった。
「私のせいで……ごめんなさい……」
今にも消えそうな声で呟き、涙を零す。さすがに理雄は心を痛めた。
『……僕は……』
その様子に星奈も悲しく思い、涙を堪え、理雄の肩にポンッと手を置く。
『……仕方ないわ。大丈夫、理雄は悪くない。……行こっ?』
『そうだよ!! 理雄兄さんは悪くないよ!! それに、私はどんなお兄さんも大好きだから』
『香ちゃん……』
『もちろんよ。私も理雄が大好き。どんなことがあっても……』
『星奈……。ありがとう……本当に。僕は……三人といれて、幸せなんだ。それに、今更……言っても遅いし……僕は現実を生きたくなかったんだ……。さ、行こうか』
『うん』
『行こー!!』
『『『あっちの世界に』』』
―終―
この度は「無色世界―僕の生―」を読んで下さり、ありがとうございました。僕のつまらない人生話はいかがだったでしょうか。あ、今回は著者であるリルン氏の代わりに僕、西川理雄が語りたいと思います。
さて、僕は最終的に自殺を図ってしまいましたが、僕が言うのもアレなのですが、自殺は駄目ですよ。僕もあれから後悔したのです。犯人として登場した女性のことが気がかりです……。僕はあっちの世界で星奈と香ちゃんと三人で暮らしていますが、死んだからって、幸せになるとは限りません。不幸になることだってあります。だからこれは僕のお願いであり、著者であるリルン氏のお願いでもありますが……思いに任せて、自殺はしないで下さい。僕が言える立場じゃないのですが……。
~雑談~
理雄 まぁ……リルン氏も実は自殺願望がある時があったそうですが。
星奈 ちょっと理雄!! それは言わない約束でしょ? 後でリルンさんに言っておくわ。
理雄 あっ、駄目!! 星奈、僕が悪かったって!!
香 あー!! 今日も言い合ってるねー!! 二人共、ラブラブだなー!!
理雄 か、香ちゃん……からかうのは良くないよ!!
香 あは、照れてる理雄兄さんも可愛い!!
理雄 ……///
星奈 ちょっと? 理雄に口説かないでくれる? 私の彼氏なんだから!!
香 あー嫉妬してるんだー!!
グダグダ……
失礼しました。大きく外れました。こうやって色々言い合ってるんですよ……。気を取り直して……。読みにくい箇所があったりなかったりで、さらに更新が遅れてしまったりで、申し訳ありませんでした。リルン氏曰く、時間がなかった&ネタ切れだったらしいです。こんな調子ですが、またリルン氏の小説を読んでやって下さい。
最後になりますが、この小説に関わった全ての方に感謝しつつ、後書きとさせて頂きます。ここまで読んで下さり、ありがとうございました!! リルン氏、一言!!
リルン え、あたしが締めるの? ええと……また別の小説で御会い出来たら嬉しいです!!
理雄 リルン氏、ありがとうございました!
リルン ところで理雄君……あの件……。
理雄 いいい言ってませんよ!?
リルン 言ったね? じゃあ後でお仕置きね?
理雄 やめてくださいー(´;ω;`)
リルン という訳で、理雄君&リルンでしたー!!
理雄 ……結局またグダグダですね……(小声)
ー後書き 終ー




