表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/82

12

ゴブリンがいるという橋までは結構な距離があるらしい。


ヒナは、

「移動だけでも馬車で行けば片道銅貨5枚はかかるぞ。

それでゴブリン4体で銀貨2枚とは、ケチな依頼主だ」


とボヤいていた。


ヒナは地図とコンパスを出し、この道を真っ直ぐ行けば着くと指差した。どうやら馬車は使わないらしい。


「歩いてだとどのくらいかかるの?」


ヒナはストレッチで体を伸ばしながら答える。


「歩いたら3時間くらいだな」


あれ、そう言いながらヒナは歩く気無さそうだぞ?


「もしかして……走る気?」


ヒナは当然の様に言う。


「足と心臓を中心に魔素を集めろ。


30分以内に橋まで行くぞ」


そういうとヒナは物凄い速さでスタートを切った。

僕もなんとかそれに続く。

足に魔素を集めるのはさほど難しくなかったが、同時に心臓やら肺やらを魔素でサポートするのは難しかった。


しかしなんとか橋の近くまでこれたみたいだ。


「隠れろ」


ヒナが敵を見つけたようで僕に注意する。


ヒナが見つめる先を見ると、1、2、3……12!?ゴブリンが12匹!


「何がゴブリン3、4匹だ!ふざけた依頼主め!」


ヒナはかなりご立腹だ。


「あれだけ多いと危ないかな?」


ヒナは少し悩んでいるようだ。


「ゴブリン3、4匹なら1人でやってもらおうと思っていたんだが……これは私が援護した方が良さそうか?」


「いやいやいや!ぜひ援護して下さい!」


「そうか、では今回の作戦が決定した……ギン、好きに奴らと戦ってみろ!後ろから弓で援護する」


「ええぇぇぇ!」


ヒナの聡明な作戦により、僕のギルド初任務は、ゴブリンの群れへの突撃になった。

★の評価やブックマークよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ