プロローグ
・・・うん、これでいい。私は私なんだから、これでいい。
その時、私は一陣の風となった。
ーー☆ーー
「お兄ちゃん!一緒にVRゲームしようよ。」
ふむ…ゲームですか。それより、古文書漁ってる方が楽しいわけではありますが、
「どんなゲームですか?」
「」
「?」こてん…なにか言ってはいけない事をいってしまいましたかな。
「あー、うん。お兄ちゃんだもんね。知ってた。VRって言うのは…」
ふむふむ…なるほど、一昔前の軽い小説で流行ったあれですか。
なれば、「お誘いは有り難いのですが「お兄ちゃんこれ風水術あるy「おい!なぜ早くそれを言わぬか、私の事を知っておろうが!!」
こうしちゃおれぬ、妹の部屋に押し入って機材を入手せねばな、と
そう思い立ち私は立ち上がる。だが足に違和感がある、足の方も見れば「お兄ちゃん、機材これ…」私は機材をひったくり自室で設定を行うため、inしたいのですが…なるへそ、説明書曰くゴーグルみたいな本体を被り、自分に馴染みある魔法の呪文もしくはダイブインといえばいいらしいのですが…やはりここは、「trace on」
「ここは、どこでしょうか?」
『ようこそ、ここはアバター作成用の空間です。私はナビAIです。』
「では…容姿はそのまま、紙の色を紺、瞳を蒼色にしてください。」
『かしこまりました。では、次にスキルの設定をお願いします。尚、スキルは5個まで選択可能ですが4個以下とした場合その分初期装備のアップグレードを行えます。』
「では、『風水術』『歩法』『抜刀術』『刀術』でお願いします。その変わりに、服を和服にしてください。」
『かしこまりました。尚、いい忘れていましたが、個のゲームにはLVは存在しません。では、新しい世界<another tale online>の世界をお楽しみ下さいませ。』
そうして、私は風になりました。
…意味が解らないですって?まぁその内解りますよ。