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飯田
「さて飯田さん、戻りましょうか。」
「ぁあ点検も終わったしな。」
飯田と富田はクーラーのきいた黒い、ワンボックスカーに乗り込む
「ぁあ、涼しいなぁ~」
富田はいつもとはちがう甲高い声でこの涼しさに浸っている。
「ふぅ…」
飯田もびしょ濡れのカッターシャツが冷えていく気持ちよさに浸っていた。
「ぁあ、涼しいな~。なぁ、富田。戻ったら夢屋のかき氷でも食いに行かないか?」
「えっまたですかぁ?そんなに食ってたらおなか壊しません?」
「大丈夫だよ。さぁ、ちゃっちゃと業務終わらせて行こう!」
「ホントに好きですね~。はい、行きましょう!」
そうすると富田はアクセルに力を込めた。