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200文字小説集

灰色の空(200文字小説)

作者: 日下部良介

僕は受話器を置くことが出来なかった。

『ウソ』

君の声がそう呟く気がして…。



ずっと好きだったけれど、ろくに口もきけなかった。

あっという間に卒業式を迎えた。

何もないままはなればなれ。


会えなくなっても想いは変わらなかった。

伝えよう。


彼女の家の電話番号を書いたメモ。

ポケットに突っ込み電話ボックスを探した。

呼び出し音が長く感じる。

本人が出た。

告白した。

『ゴメン。付き合っている人がいるの』



灰色の空が息苦しいよ。





僕が若いころは、携帯電話なんか無くて、彼女に電話をするのにも家にかけるしかなかったんです。

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― 新着の感想 ―
[一言]  お久しぶりです。 星野です。  うーん。つらいですね。でも仕方がないですよね。 でもですね。それでも、忘れられないのなら、なら、また何年かしたら、もう一回……。 そうしたら、返事は違うかも…
[一言] ああ、これは……白にも戻れず黒とも決めつけたくない灰色の空、気持ちの決着がつくまで、息苦しいですよね。 受話器。電話ボックス……。携帯がなかった頃を思い出すと、とても共感できました。 素敵…
2012/10/31 20:28 退会済み
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