表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/10

六通目

 やあ。元気ですか。

 とらです。

 新しい街での生活は慌しいばかりで、僕はまた次の街へ行くことににしました。

 実は現在、東の海に行くはずが、なぜか西の山に居るのです。


 どうやらバスを間違えたらしい。気づいた時には山だった。


 もう面倒くさくなってこの街にいついたのだが、ここは夏の間中、ヒグラシが五月蝿いし、やっと秋になったと思ったら、お世話になっているアパートの空はイガイガが降ってくる。

 (中身は美味しいです。君も好きなあれだよ)

 秋の虫の音は嫌いじゃないんだが、イガイガはいけない。

 僕も靴を買おうかと思う、アレは踏むと最悪だね。

 肉球がしぱしぱしぱしぱしてしまいます。

 ところで君は革靴マニアらしい。

 クロ君に聞いたのです。さいきん凝っているそうですね。

 しかし、まだ一足も買っていないそうじゃないか。

 どうして買わない物に凝るのですか? お金がないのですか?

 遠く離れている僕がこんなことを知っているなんて、驚いたでしょう。

 烏を甘く見ないほうがいい。彼らはよく人を観察している。

 そして神出鬼没です。

 翼があるということは、恐ろしいことです。

 それに彼らは闇に溶け込むような気がする。僕らとはまた違った物を持っているようだよ。

 なんにしろ、君は兎に角、早く革靴を買いたまえ。


 今度こそ僕は海に行こうと思う。

 しかし、今年も僕は泳げないままで終わりそうです。

 でも寒い海も嫌いじゃないから、まあいいさ。


 また手紙します。今度はなるべく間を置かずにするよ。


 君のとら

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ