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二通目

 お元気ですか?


 といっても前の手紙を出してまだ一日しか経っていませんが。

 僕はやりましたよ。猫もやれば出来るものです。

 ここに来て初めてバイトというものの面接に受かったのです。

 働くのは6月からですが、珈琲を出す店です。

 素晴らしいでしょう? いつか君にも珈琲を入れてあげますよ。

 猫が入れた珈琲を飲めるチャンスがあるなんて、人間では君ぐらいだ。

 とてもラッキーですね。


 ところで今僕がどこにいるか想像できますか? 人間の世界とはまた違う、けれど人間の世界を模写したような、僕が旅をしているのはそんな世界です。

 ここの人間は猫が立って歩いても、バイトの面接に来ても少しも不思議がらない、慣れるまでは僕も妙な感じでしたが。

 君も君の世界をいつか旅するといいでしょう。

 いつかチャンスは巡ってくるのですから。

 僕があの老人とバトンタッチしたようにね。


 ところでこの町は神社があるのですが、それはどうやら分社でバスや電車で少し行ったところに本社があるようなのです。

 とても暖かく猫が日向ぼっこをするには最適の場所らしいので、今度行ってみます。

 この町の神社はといえば日陰が多くて、ハトやカラスまで居るのです。

 猫が鳥を捕るのが大好きだとは限らない、僕は鳥は嫌いです。

 それに鳥インフなんとかとやらにかかりたくないので(猫もなるのだろうか)もう二度と行かないが、あそこの矢文馬の像は素晴らしかったですよ。

 片足を上げた馬が今にも動き出してこちらに駆けてきそうで迫力満点。

 それに手洗い場の水の冷たさもなかなか良い。

 ではまた手紙します。どうかお元気で。



 とら


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