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第5話『エターナルロード』


ダンスター:「よし!どこのグループも自己紹介とリーダー決めは終わったようだな。それでは、次はこれから何の研究をしていくのかを話そう。と、その前に、今回の研究の協力をしてくれる人を紹介しよう!アルベルト・ホイラー博士だ!」


先程、ダンスター教授が出てきた扉からアルベルトが現れた。



響:「なんで、あんたがここにいるんだよ!?」

響は思わず、立ち上がり、声をあげた。



アルベルト:「なんでって言われてもダンスター君に頼まれたからここに来たんだよ。今から説明するからとりあえず、落ち着きなさい。」



響はまわりの視線と笑い声に気づき、恥ずかしそうに椅子に座った。



アルベルト:「こんにちは。今回の研究で君たちの協力をすることになったアルベルトだ。何かわからないことがあったら気軽に声をかけてくれ。よろしく」



この瞬間、拍手が響き渡った。



ダンスター:「博士、ありがとうございます。では、研究内容を教えよう。今回の研究内容は『タイムトラベル』だ!これについて、各グループごとに研究してもらう!実験などの際には危険な物質を使うことが普通の実験より多くなると思うから十分気をつけて行うように!以上だ!それでははじめてくれ!」


この合図を機に生徒たちはグループごとに話し合いをはじめた。




天道は突然、響にこう話しかけた。

天道:「ホイラー博士とはどんな関係なの?」




響は急な質問に少し照れながら、

響:「友人みたいなものだよ」



天道:「そう。いい友人を持ったわね」


天道は少し薄ら笑いを浮かべた。



向井:「リーダーさん。そろそろ俺らもなんか始めね?」



天道:「そうね。そろそろはじめましょうか。…そういえば、あなた、さっきから何を書いてるの?やる気ないでしょ?」



響(そういえば神谷、アルベルトが出てきたあたりから何か紙に書きはじめてたけどいったい何書いてんだ?)



神谷:「……。」

神谷は天道の話を無視し、ひたすら何かを書いているのであった。



天道:「ちょっと、あなたそれ見せなさいよ!」


天道は神谷が書いているものを強引に奪いとった。



天道:「これって…」

天道は驚いた顔した。



その顔を見た響と向井はそれを覗き込むように見た。


すると、そこには図と記号のようなものが書いてあった。


向井:「なんだこれ?なんかの暗号か?」



天道:「『キャプテンJ.LのEternalRoadエターナルロード存在論』…、これはその中に出てくる定理に重要な図の1つよ…。この論理は今から31年前にとある場所で発見され、キャプテンJ.Lという正体不明の人物によって考えられた論で、これは宇宙の終焉に起こるとされる“ビッククランチ”が実際に起こり、それによって、過去や異次元へと繋がる道、エターナルロードが生まれるという論で、この論の中には、どのようにして何故、このような過去や異次元への道が開かれたのかという証明が記述されていたの!」



響:「つまり、この図と記号から過去へと続く道の開け方がわかるってことか?でも、こんなの31年前かは知ってんだったらタイムトラベルなんてとっくに出来てるはずじゃないか?」



天道:「この論がちゃんとわかっていればね。」



向井:「どうゆうことだ?」



天道:「当時、この記述を発見した『WGC(世界グローバルカンパニー)』、この学校を設立した会社ね。そこのあらゆる研究部のメンバーがこの論に出てくる図や記号などの解読に全力を尽くしたの。でも、結果としてこれを全て解読できたメンバーはいなかった。だから、今だにタイムトラベルは実現していないの」


響:「そういうことか…」


向井:「てことは今やってる研究って、この論を解き明かさないとゴールにたどり着けないっていうことか?」



天道:「いや、ここにいる私たち以外の全員はこの論の存在を知らないと思う…。なぜなら、この論はWGCの上層部のメンバーと研究員にしか知らされていない極秘の記述だから!」



向井:「じゃあ、普通に無理じゃん…。そういえば、なんで沙希ちゃんがそんなこと知ってるわけ?」



天道:「それは私の祖父がWGCの研究員だったからよ。本当は他の人には教えてはいけないんだけど、祖父が死に際に私に教えてくれたの…。」



響:「そんな情報、俺らに言ってよかったのか?」



天道:「別にいいのよ。あなたたちが誰かに言わなければ。」



向井:「そうだな…。じゃあ、神谷の親父さんとかもWGCの研究員だったのか?」



神谷:「…違う。」



天道:「じゃあ、なんで知ってんのよ?」



神谷:「お前たちには関係ない…。」



天道:「何よそれ…。じゃあ、あなたは1人で考えてなさい。Zのあなたには解読は無理だと思うけど」



神谷:「ああ、好きにしてくれ」



こうして、チーム9は神谷とそれ以外の3人に分かれ、解読をはじめた。






それから3日後…、



アルベルト:「今だにあの4人だけですね。実験をやらずにいるのは」



ダンスター:「チーム9ですか…。いったい何をしているんでしょうね。まあ、私が推薦した者ばかりなので何か起こしてくれると期待はしてますよ!」



アルベルト:「そうですか…。」




しばらくすると、突然、神谷が立ち上がり、ダンスター教授とアルベルトのほうへ向かっていった。



響:「あいつ…、なんかわかったのか!?」



天道:「どうせ、1人じゃわからないから教授と博士に協力をしてほしいと頼みにいったんでしょう」



響:「そうなのかな〜」




神谷は教授と博士の近くまで行き、


神谷:「教授、博士、これを見てください。」



ダンスター:「…こっこれは!」



アルベルト:「少年よ…、たどり着いたか…。」



神谷:「はい。」



神谷は薄ら笑いを浮かべた。



引き続きお願いします!

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