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燕呪

月を見捨てた女が


半狂乱になって


僕の胸を何度も叩いてね


胸に刺さる雹のような


ドロドロ汚濁した悲しみの嵐


きっと母さんに見捨てられたと思ってるんだ


きっと母さんに見捨てられたと思ってるんだ




太陽に盾突いた男が


憎しみに塗れて


僕の背中に何度も唾吐いてね


服にベトリと糞のような


ギスギス汚濁した怒りの調


きっと父さんに見捨てられたと思ってるんだ


きっと父さんに見捨てられたと思ってるんだ




その二人の女と男が 僕の前で絡みつく姿


接吻 憎しみ 怒号 蛇のように


その血みどろから生まれた


その血みどろから生まれた


その僕は呪われているに違いないのさ




燕が低地を飛んでゆく


燕が天空に舞い上がる


雨がふる にわか雨か何か


昼は太陽 夜は月


燕はいつか返ってゆく


あの青い空に


あの青い空に

燕呪(えんじゅ)は造語です。イメージとしては燕尾服を着た公人のこの世における心象風景です。

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