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聖母

母は言った

「あなた鍛錬が足りないのよ」

私は何のことか分からなかった

そのたびに母は笑った

私は馬鹿なのだろうきっと


久しぶりに母と会った

母は私を見守っていた

彼女は私を知っていた

彼女は私が何者なのかを知っていた


ある日試験があると彼女は言った

私は何のことかさっぱり分からなかった

私は風邪をひいて寝込んでしまった

熊がころされてしまったらしい


次の日私は気付いた

私が何者なのか

私は何なのか

私は…あなただったのだ


この時代に

あなたと会えたこと

それは奇跡だ

それは幸いだ


病は気から

それは母への感謝が足りぬから

大自然は美しかった

それは母に似ていた


聖母は笑った

そしてただただ私を聞いていた

私の顎には白いひげが生えていた

彼女はそして文殊になった

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