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カラクリノクリ  作者: リュナ
大明寺編
1/5

序章

昔、誰かが言った。


「タイムマシンがあったら、いつの時代に行きたいか?」


その問いに今の僕はきっとこう答えるだろう。




ーーーーー「どこにも行かない。タイムマシンがあっても絶対に乗らない。」






時間は常に同じ方向に流れる。


それを曲げたり、強めたり、弱めたりすることはできない。


過去は消滅し、未来は存在しない。


現在のみがここにある。


SF映画のようなタイムリープの実現は不可能だとされてきた。


しかし、とある物理学者の論文によってその常識は覆されることになる。




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