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3話 全知ですらわかりえぬ者

宇宙空間とは外なる神の総帥にして、魔王の異名を持つ時を超越した万物の王が創造したものである。


しかし、そんな宇宙空間を魔王が支配していたのも遥か昔の話。


現在の魔王は盲目で白痴である。持ちうる力こそ宇宙最強だが、その力を自由自在にふるうことはできず、全宇宙の中心で膨張と収縮を繰り返して眠っていた。


そのため、外なる神の副王が事実上の宇宙最強だった。


副王は神々の中でも破格の力を持っており、全知にして、時間、空間すら超越していた。


魔王が眠っている現在、副王に匹敵しうる力を持つ神は数えるほどしかおらず、そのほとんどもなんらかの形で封印されていたり、眠りについていた。


そのため、事実上の最強であり、全知を司る神は退屈していた。


正確には退屈というのは間違えた表現だが、人間的に表すなら、最も適切な言葉とも言えるだろう。


副王は、自らが創造した空間にて、唯一の仕事である門番をしていた。


そんな時、一体の人間が自らが創造した空間に侵入してきたことに気づく。そう、気付いてしまったのだ。


時間を超越している副王は全ての時間に存在し、ありとあらゆる場所に存在する。


そして、全宇宙すべてのことを知っている。これには未来も含まれる。つまり、副王はいつどこで誰が何をしたかを完全に把握している。


そんな副王が人間に気づいたのだ。


要するに、気づくまでは知らなかったと言うことになる。


ありえない話だ外なる神(アウターゴッド)旧支(グレート・オー)配者(ルド・ワン)っといった神々のことでさえ分かる神が、ただの1体の人間の知識がなかったのだ。


副王はすぐさまその人間を捕まえ、その人間と対談を試みた。


うっかり自分の姿を見せてしまったためその人間は発狂してしまったのだが、魔術を駆使して正気を取り戻させ、自分の分身を作って向かわせた。


副王はこの人間に対し、興味を抱いた。


なぜなら、この人間の周りの時空は歪んでおり、神々の中でも絶対的な力を持つ副王ですら、この人間の未来を見ることができず、知識として得ることが出来なかったからだ。


副王はこの時初めて未知のものに対する興味と喜びを感じたのだった。

なんかよく分からないことが多いと思いますが、もうすこしお付き合いお願いします!

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[気になる点] わからぬ。ではなくわかりえぬだと思います(サブタイトル)
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