2話 死を運ぶ風
「いや〜異文化理解ってまずは食事から始めるもんだと思うんだよ」
「まあ、そうかもな。にしても、カナダに留学することになるとは…日本がこいしい」
「早くないか?さっきついたところだろ?」
「…」
「それにしても、夜に着くとはな。俺たち、ついてないな」
俺は今、留学のためカナダに来ていた。
留学なんてするきはなかったのだが、そこでうまそうにプーティンを食べている翔馬に無理やり連れてこられたのだ。
本来なら昼ごろに着くはずだったのだが、強風の影響で飛行機が遅延し、すっかり日が暮れていた。
今は、近くのショッピングモールのフードコートで異文化理解という名の食事につきあわされている。
しばらくして、翔馬が食べ終わったので俺たちは今日泊まるホテルに行くことにした。
明日の朝にはそのホテルに留学先の学校の先生が来てくれるらしい。
こういうのって、空港で待っててくれたりしないのか?
そんなことを考えているとホテルに着いた。
ホテルのすぐ近くには森と池があり、避暑地にはぴったりなのだろう。
9月だけど…
チェックインして部屋に入る。
かなり広い部屋で俺は少しだけテンションが上がった。
荷物を置き、シャワーでも浴びようと思っていた時、それは突如現れた。
「おい、和樹ちょっときてくれ!」
「なんだ?」
「あれ…」
そう言って窓を指さしていた。
窓の外は霧がかかっていて何も見えない。
「ただの霧だろ?別に珍しくもない…」
「霧じゃねぇ、よくみてみろ」
そう言われて俺は目を凝らしてみる。
そして、気付いてしまう。2つの赤い光に。
その光は地上から10mぐらいの高さに存在し、少しずつ移動していた。しばらくして、それが生物の目であることに気がつく。その生物は少しずつとうざかっている。
俺はホテルを飛び出した。そして、あの謎の生物の方に全力で走り出す。
翔馬が俺を止めようとしたが、俺はそれを無視して追いかけた。
愚かにも気になってしまったのだ。あの生物がなんなのか。
俺は必死に森の中を走り、その生物の全体像を確認できる距離まで来た。
そして、とてつもない恐怖に襲われた。
人間に似た輪郭をもち、15mはあると思われる巨体に赤く光る目。
吹き荒れる風がそのおぞましい怪物の力を物語っているかのような感覚に襲われる。
こちらに気がついたのか、はたまた俺が近づくのを待っていたのか、その怪物は俺ほうを向いた。
そして、次の瞬間俺は空高くに打ち上げられていた。
今回はカナダの代名詞ともいえる神を登場させてみました!もしよろしければブックマーク登録、ポイント評価お願いします!




