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16話 神との遭遇(1)

 優花は走っていた。下水道の奥で見つけたあの化け物たちは優花を捕まえる気がないように感じる。

 あと少しのところまで迫られることもあったが、距離が近づくにつれ、化け物たちの移動速度が低下するのだ。

 もしかすると、弄ばれているだけなのかもしれないが、仮にそうだとしたとしても魔術を詠唱する時間ができるのでそちらの方が好都合だ。

 そう思った優花は、走りながら化け物たちに気づかれないように小声で詠唱を始める。

 魔術にはいくつかのタイプ種類が存在する。

 その場で詠唱するか、呪文を頭の中でなぞることで発動する通常系。

 時間をかけて儀式を行うことで発動する儀式系。

 神や悪魔などの人間よりも魔力の強いものの力を代償を支払うことで借りることができる、代償系。

 自らの体や寿命を削ったりすることで発動する自傷系などがある。

(ほとんどの魔術は通常系)


 優花は魔術にはそれなりの自信があった。あの化け物を撃退することは出来なくても、逃げ切ることぐらいはできると思っていた。

 特に優花は隠密系の魔術を得意としていた。

 魔術を発動し、どこかに隠れることができれば、あの化け物どもではおそらく、いや100%優花を見つけることはできないだろう。

 隠密系の魔術に自信がある優花だが、もう1つ自信があることがある。それは分析である。優花はスキルと呼ばれる特別な能力を生まれつき持っており、優花のスキルの【神眼】は相手の本性や実力が分かるものだった。

 このスキルを使うことにより、大雑把ではあるが相手の実力が分かるのだ。【神眼】によると、この化け物たちは優花の隠密魔術を見破るほど探知系の魔術の能力はなかった。


 なんとか希望が見えた矢先のことだ。

 下水道を歩いている男性を発見してしまったのだ。


「そこの人、急いで逃げてください」

 

 今までの詠唱が無駄になってしまったが、優花は叫ばずにはいられなかった。

 詠唱が最初からになってしまい、やってしまったと思った次の瞬間、優花は草原にいた。いつのまにか辺りが草原になっていたのだ。先程まで追いかけられていた化け物の気配は無いため、おそらくどこか別の場所に瞬間移動したと思われる。

 先程の状況から考えて、あの男性がなにかの魔術を使ったと思うが、瞬間移動の魔術なんて聞いたことがない。歴史に名を残す偉大な魔術師達でも、誰1人として瞬間移動を使ったものはいなかった。理論上は可能と言われてはいたが、実現できるものはおらず神の領域とされていた。

 辺りを見渡してみると、下水道で会った男性ともう一人椅子に座っている男性がいた。

 椅子に座っている方の男性は只者ではない雰囲気を醸し出しており、優花はスキルを使ってその男性のを調べてみることにした。


【神眼】の結果をみて優花は戦慄する。

 なんと、その男性を【神眼】で調べることが出来なかった。

 スキルというのは魔術と違い、生まれつきの能力であることがほとんどだ。これは、生まれた時にその人間が神の祝福を受けたものである。そのため、スキルは魔術と違い、防ぐことはほとんどの生物には不可能だ。もしそれが出来るとするなら、同じくスキルを持っているものか、神であるか、神となんらかの関わりを持つものくらいだろう。

 そう、その男性は神だったのだ。

 その神は、優花がスキルを使ったことに気付いたようで、優花は発動させていたスキルを切ろうとするが遅かった。

 次の瞬間、神は自らの姿をあえて晒したのだ。スキルを防いでいた神の力を自分から解除したということである。これにより、優花は一瞬だがその神の本性を見てしまう。

 その神は絶対的な力を持ち、この宇宙の全てに存在し、ありとあらゆる時間軸に存在するということを理解する(完全には理解できていない)。

 虹色に輝く無数の球体。1つ1つが直視できないほどの強烈な光を放ち、その球体がつなぎ合わされたかのようなそれは、この世の全てを表したかのようなものであり、その恐ろしい本質を見抜いた優花は発狂する。


「あ、ああ、ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああなんでもしますからどうかころさないでくださいおねがいしますなんでもしますからどうかころさないでくださいおねがいしますなんでもしますからどうかころさないでくださいおねがいしますなんでもしますからどうかころさないでくださいおねがいしますなんでもしますからどうかころさないでくださいおねがいしますなんでもしますからどうかころさないでくださいおねがいしますなんでもしますからどうかころさないでくださいおねがいしますなんでもしますからどうかころさないでくださいおねがいしますなんでもしますからどうかころさないでくださいおねがいしますなんでもしますからどうかころさないでくださいおねがいしますなんでもしますからどうかころさないでくださいおねがいしますなんでもしますからどうかころさないでくださいおねがいします…」


 気がつくと、神は消えており下水道であった男性だけがそこにいた。

中途半端なところで切れてすみません。

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