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14話 計画と這い寄る混沌

今回は短めです。

 和樹がショゴスに出会い、空間に逃げ込んだ同時刻、2柱の神が対談していた。

 1柱の神は、空間、時間を司る最強の神。

 もう1柱の神は、狂気と混乱をもたらす、外なる神のメッセンジャー。


 姿は人間だが、両者ともに宇宙トップクラスの神格だろう。


 世界と世界の狭間に作られたその空間は巧妙に隠されており、並の神格ではこの空間の存在に気づくことさえ困難だろう。


「すべては計画通りに進んでいる。トリックスターの資格をもっている彼は、私でさえ未来を見ることが出来ない。無論、フルパワーなら可能だが。しかし、フルパワーでみた未来を覆す能力を有している可能性が高い」


「よっぽど彼に執着しているようだね。まあ、私に頼むぐらいなのだから当然か。君は私のことを嫌っていると思っていたけどね」


「別にお前のことが嫌いなわけではない。それと、お前は他の神に喧嘩を売りすぎなんだ」


「そう言う君こそ、どこぞの猟犬に喧嘩売ってたじゃないか」


「ふん。先に奴らが攻撃してきたんだ。まあ、お返しとして角ばった世界の空間の一部を消してやった」


「そうか。まあ、君の思い通りにいってよかったよ。

 約束通り、例の品をいただこうか」


「一様言っておくが、間違っても私の眷属に不用意に手を出すなよ。もし手を出したら銀河系に存在する、1569億5895万1096体のお前の化身を0秒以内に消滅させてやるからな」


「おお、怖いこと言うね。しかし、私の化身を全て把握しているとは…さすが全知といったところか。魔王が眠っている今、事実上の最強神は君だからね〜。私を倒すことができる可能性がある、最強クラスの旧神(エルダーゴッド)連中も君にわ敵わないんだからお手上げだよ。でも、私がドリームランドにばら撒く予定だった強化版ショゴスを渡したんだから、ちゃんと例の品は貰っていくよ?」


「勿論だ。望み通りの品をくれてやる」


 そう言って人柱の神は、1つの書物を投げる。


「ふふふ、これが本物のグラーキの目視録第12巻か。また面白いことが出来そうだ。次はユゴスにいる奴らに渡してみるか…いや、やはり人間の方がいいか…」


「それ面倒なことになりやすいから、後始末はしっかりしとけよ。それじゃ、私はもう帰る」


 次の瞬間、空間が崩れ落ち完全に消滅した。


 のちに、このグラーキの黙示録第12巻が現代の地球の裏社会を騒然とさせたのは、また別の話だ。

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