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2 いざ人間界


「ほら~かわいくね?かわいくね?」


クソオヤジが見合い写真を見せてきやがった。


人間界のゴリラとマンドリルに魔界の牛型魔の顔を合成したようなすっげーブスだ。


動物型なのでパッと見、男女の区別がつかない。

左右の角にもうしわけ程度のピンクの水玉リボンがついている。



大体二足歩行・人型の悪魔である俺が四足歩行・動物型の悪魔なんぞと結婚するわけがないだろう。


―――親父はブスが好きだ。


反対に俺は美人が好きだ。

母上が美人だったからだ。



乳母によれば親父は母上とはよくある愛のない政略結婚だったらしく。


ブスが好きな親父だからなおのこと美人の母上とは疎遠だったそうだ。


母上は親父の堪えかね、自ら命を絶った。



クソ親父め――――

大魔王を名乗れるのも今のうちだ。



「パパ息子の見合いがんばっちゃうぞー!」


クソオヤジが周囲の魔力を手に寄せ集め、手の上で球体化させる。


おそらくはそれを俺に投げつけ、気絶させて見合いをすっとばしてリゴーンまで持ち込む気だ。



「かかったな!」


その魔力が俺に迫った刻こそ、人間界への扉が開かん――――。



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