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1章 1 人間界にいこう


魔界―――――――

最下層中の最下層、魔王ですら恐れる深い深い場所。


グラグラ煮えたぎる永久の苦しみから何千年の刻は過ぎ、なお屍は解放されず鍋でクタりクタりと釜茹でされる。



それを一望できるのは厄悪やくあくなる暗黒魔城アデラウケス。



おぞましい大魔王の血族が住んでいた。







「なあカルラケル、いいお嬢さんの縁談があったんだが」


「俺様より弱い嫁はいらねえんだよ」


「まあまあ、お前も20018siにまんじゅうはっさいだ。そろそろ…」


「あ?俺様に指図するってか?一億回切り刻むぞこのクソオヤジ」


「いいかい、よく聞くんだ儂はもう長くない」


「もうそれ50000回聞いたんだが」


親父うぜえ。

そうだ、人間界いこう。

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