人生初の挑戦の幕開け
私はいつものように自転車を漕ぎながら学校へ向かった。
学校へ行くと生徒指導の真鍋先生が校門で生徒たちに笑顔で挨拶をしていた。
「おはようございます!」
私は先生に元気よく挨拶をした。
「おー。斎藤おはよう!」
真鍋先生は笑顔で挨拶を返してくれた。
私は元気な挨拶をした後に急いで教室に向かった。
そしてLHRが始まった。
するといつもよりクラスの雰囲気が違ったので私はどうしたのかと気になった。
教室に入るとみんなが黒板に釘付けになっていた。
そこには毎年恒例のカップル文化祭の告知が貼り出されていた。
私はそれを見て「今年もか。」とチラリと見るだけで席についた。
すると私の隣の席で親友の満島澪と私の後ろの席の田崎麗奈の二人が声をかけてきた。
「ねー。なっちゃん、なっちゃんもオーディション受けてみようよ!」
最初に声をかけてきたのは澪の方だった。
「それいいね!なっちゃんも出ようよ!私たちも出るしさ!」
続けて麗奈が話しかけてきた。
「いや・・・私は・・・。」
私はとにかく否定し続けた。
とにかく私は恋に関するものには興味が全くなかったからだ。
「大丈夫だよ!何かあったら私たちも援護はするから!」
後に話を聞くとどうやら澪と麗奈は今年は私を誘って三人で出ることを密かに考えていたらしい。
私は当然のこと知ることは全くなかった。
こうして私の人生初の挑戦が幕を開けたのだった。