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第二十話『映画研究会の相談会』byオカピーなウサギさん

おしまい

「へぇー、三年前にそんなことがあったのか」

「どうだい、映画の素材にでもなりそうかい?」

「どうだろうか? 現代では珍しい純愛ストーリーに三角関係。現実は小説より奇なりとは言ったものだね」

 脚本家である彼は逐一メモをしていたときのペンを口にくわえた。

「今はどうなってるの?」

「二人暮らし! 向こうのお父さんは許してくれて、挨拶には怖くて行けないけど、美葵の学費を中心に援助をしてくれてるんだ」

「親公認とはスゴイな。八木君とは?」

「ああ、あいつとはもう会ってない。あの事件があった後に大学を中退して、ほかの大学に入り直したみたい。連絡も取ろうと思ったけど、連絡つかない。どこに行ったかは確実にはわからないけど、SNSを見る限り海外の大学みたい」

 口にくわえたペンをもう一度手に取り、メモを追加した。彼はそのあと、置いてあった紙コップに入っているお茶を飲もうとした。だが、中身は既に入っていなかった。

「とってこようか?」

「いいや、というか、もう遅くね?」

 彼とは同じゼミだったために、ゼミの部屋で話していたが、話しだした昼間からだいぶ時間が経っており、日が暮れていた。そして、彼女との約束の時間になろうとしていることに気が付いた。

「ごめん、そろそろ約束の時間だわ! もう行くね!」

「お、ごめんな。なんかいい映画の題材がないかって聞いて、こんなに時間を取ってもらって」

「ああ、大丈夫! 卒業の前に一個いい映画を撮ろうぜ!」

 僕は荷物をまとめて、ゼミの部屋から飛び出そうとした瞬間、また声を掛けられた。

「待った! 最後に聞きたい! お前はなぜ映画サークルにはいろうと思ったんだ? その夏まではどこにも入っていないかったのに」

「……うちのサークルってインカレで美葵の大学と提供してるじゃん? 一つでも多く二人での思い出を増やしたかっただけだよ、じゃあな!」


 ゼミがある研究棟を出れば、近場に来ていた彼女がベンチに座っていた。手をつなぎ、家に向かって歩きだした。今では一緒にいるのが多いがために、あ!、今まさにまた蜘蛛の巣を見つけてしまった。僕と美葵が今日見た蜘蛛の巣は夕暮れに照らされて、糸は黄金色に光り、オレンジの雫を幾何学模様に持った美しい蜘蛛の巣だった。


<おしまい>

お疲れサマンサタバサです! 参加人数、なんと9人! なかなかですね(笑) ちなみに最後に書いたオカピーなウサギさんは無駄に哀愁のある背中と同一人物ですが、名前を最後で分けたかったので、創作しました(笑)


今回のリレー小説ですが、話としてのクオリティは高くなった印象です。よくある話が二つくらい合わさった感じで、えげつない小説を上げてる僕としては王道の再勉強に繋がりました。しかし、とても時間がかかってしまったのが残念でなりません。夏中に終わらせるつもりが春になってしまいました(笑) 次回作では1シーズンで終わらせることを目標に頑張りたいです。


ちょっとだけ裏話を、私個人ではですが七海という主人公は「鯉」さんと私の友人の「57」さんという方を合わせたような人格でした。七海のような方はいると思います。是非一歩進んでみるのはいかがでしょうか?


では次回作でお会いしましょう!

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