ストーリー4 恋をしたいと思う時
前回の話だが、結局俺は鶴来に別れなくてもいいと言ったが正直何でそんなことを言ったのかも分からない。誰より剣と純恋が別れるのを望んでいたはずなのに…もちろん純恋を諦めた訳でも無いのだが、心の中で何かが違う気がしたのだ。 今の俺がそれに気づくのは、そう遠い話でも無かった。
結局、純恋と鶴来は別れた。 形上は鶴来が振られたらしいが本当かどうかは分からない。
そのあと鶴来から「今がチャンスだぞ~」といったメールが来た。いったい何を考えてんだかわかんない奴だ。
-翌日―
鶴来にメールで森の道公園に呼ばれた。 (何で土曜の朝からこんな遠くの公園に来なきゃいきけないんだ?)と思いながら公園に来たが、そこには鶴来の姿はなく代わりに純恋が立っていた。
そのあと「俺が居るとジャマだろ? 純恋とのデートを楽しめよ(笑)」といったメールが届いた。
本当に何を考えてんだあのバカと思いながら純恋のとこへ向かうすると純恋は
「遅い!せかっく大地がどうしてもでデデデートししししたいって言ったから来たのに ゴニョゴニョゴニョ」
「何?」俺が聞き返すと彼女は「早く行かない?」と言ってごまかした。この日のデートは何故か純恋の別れ話になったが楽しかった。 ただ一つ気掛かりなのは彼女が言った「本当に好きな人なんて居ないのかも…ただ恋がしたかっただけだったりして」ということだ。
俺の思いもただ恋がしたいだけなのだろうか?