しりとり
「しりとりしようぜ」
「おう」
「リンゴ」
「リン」
「ちょ、え?」
「尻(末尾)を取るんだろ?」
「しりとり、知らないの?」
「知らないわけないだろう。冗談だよ冗談」
「じゃあ仕切り直しね。リンゴ」
「ゴ」
「え?」
「末尾の文字以外取った」
「いやいやいや、何ドヤッと言ってんの?俺はどうするのが正解なワケ?」
「ゴ、から始まる言葉を言えばいい」
「あぁ、なるほどね、つまり俺は永続的に一人しりとりを。っておい」
「冗談だ、さぁ。仕切り直し」
「真面目にやってよ、リンゴ」
「ゴリッ」
「今の何?」
「ゴ、だろ?ゴリッ」
「聞き取れなかったわけじゃないよ。擬音は無しだろ普通」
「誰が決めた?」
「…じゃあ擬音アリにすればいいんでしょ…リス」
「スルッ」
「ルビー」
「ビリッ」
「…理科」
「カリッ」
「やっぱ無理だわ。リしか来ないわ」
「すまん、冗談だ」
「ホントいい加減にしようよ?ね?」
「あぁ、任せとけ」
「リンゴ!」
「ゴルベニア」
「何それ!?」
「国だよ。人口三千万人、国土は百平方メートル」
「実在すんの?」
「今考えた」
「やめろよそういうの!俺地理苦手だからマジでわかんなかったよ!でもよく考えたらおかしいよ!百平方メートルに三千万人入ったらクチャクチャになるよ!」
「オリジナルも駄目なのか」
「終わんないよ!最終的に、ン、からでも繋がるよ!」
「ンが付いたら負けなのか?」
「基本ルールだよ!」
「じゃあお前、リンゴでアウト」
「末尾にだよ!お前の大好きな末尾にだよ!」
「まったく、たかが冗談だろう。そんなに怒るな」
「どうせまた適当なこと言うんだろ!でも信じてあげるよ!リ!ン!ゴ!」
「…ごめん」
「……がったよ…」
「え?」
「繋がったよ!リンゴからごめんで繋がったよ!」
「え?でも、ん、が付いたら負けなんじゃ…」
「勝ち負けなんざどうでもいいよ!やっとしりとりになったよ!変な感動だよ!」
「よ、吉田?大丈夫か?」
「柏木!奇跡だよ!また繋がったよ!」
「よ、よかったな」
「なっひゃー!素晴らしいよ!」
「吉田!さすがに『なっひゃー』は無理があるだろ!」
「ロレロレロレロレ!大丈夫!問題ないよ!」
「よ、吉田!落ち着け!」
「ケケケケケケケケ!ケレヨケロヤケナリヨ!」
「よ、吉田ァァァァァァァ!!」




