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9-18 星影百合の秘密18

 さて、麗子が、本物の百合から依頼された3人の会話劇の再現なのだが、ここで、


「麗子、実はね。これは、あなたの演技がいくら上手でも、逆に、今回は、それが邪魔になるかもしれないわ。」


「えっ、どういうことですか。」


「あなたの個性が出たら、この再現は失敗なのよ。そこで、今日は、やってもらいたいことがあるのよ。あなた、1週間休みをとってきた?」


「はい、それは、言われた通りにしました。」


「そう。それならよかったわ。今日から、特訓よ。あなた、1週間で、私から究極奥義をものにするのよ。」


「ええっ!!」


それは、もはや、麗子でしか成し遂げられない【究極奥義 超精度演技】の体得であった。


「これを、今回、体得したら、人から、その演技を吸収したものを、少しもブレることなく、正確に再現ができるわ。それを今回は、2人分こなさなければならない。


 それから、さらに、もう一つ難問があるけれど、それは、また、これが終わってからね。私は、今日から1週間起きていなければならない。もしも、寝てしまったら、もう2度と戻っては来られないわ。


 あるいは、もしもそれで1週間起きていることで、身体をこわしてしまったりして死んでしまったら、最強の百合もろともだから、それはそれで、ある意味で、いい終わり方かもしれないわ。」


「まさか、そんな終わり方、やめて。お願いよ。」


「うーん、まだわからないけどね。さあ、時間もないから、始めるわよ。」


 その奥義は、実に困難を極めた。


 ただ、言葉やセリフを覚えるのとは、わけが違う。それは、ただの記憶でもなければ、記録でもない。そして、それは、どれだけ多くのポイントで記録するのか覚えるのか、自分の中にどのような形で残して、どのように再現するのか、余りにも押さえる箇所が多すぎて、複雑すぎて、そして、それを時間をかけずに、あっという間に成し遂げなければならない。まさに、奥義という位置付けに相応しいと感心してしまった。



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