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9-12 星影百合の秘密12

 だが、その後、しばらくして、最強の百合は、公の場であるイベント会場に、とうとう、その姿を現した。


 今回のイベントは、国内で本格的な劇映画が制作されて、120年以上が過ぎていることに端を発して、その区切りはあまりよくないが、邦画を元気付けようという映画界の女優たちの要望から、そして、久しぶりに顔合わせをする機会を設けようとコミュニケーションを兼ねた会食の会を催したのである。


 大物女優たちは、実に120人以上、そして、参加希望して申し込みが叶った観客が約100名という華やかな現場は、その女優たちの顔ぶれに皆、楽しみにしていた。


 そして、最強の百合は、観客の1人として参加を申し込んできたのだが、おそらく、大挙出席している大物女優たちが目当てであり、何か企んでいるに違いない。いったい、何を企んでいるのか。もはや、奇才塾の塾生が誰もいなくなった今、主技である最強の百合本人が、直々にくるとは、かつてないことであり、その不安も隠せない状況であった。


 これまでは、どんなことがあっても、本人が来ることはなかった。しかし、ここまでの流れから考えると、本物の星影百合が完全に消えてしまった今、もはや最強の百合の計画を阻止できるものはいない。もはや、その対抗できるのは、麗子しかいなかった。だが、麗子は、もはや逃げも隠れもしない。堂々と、最強の百合の前に進みでたのであった。


「久しぶりね。裏切り者の麗子。あなたとは、脱走する前日に会って以来ね。塾生全員がいなくなってしまって、私も、こうして表舞台に出るのは、久しぶりよ。あなたたちに、これから面白いものを見せてあげるわ。」


「最強の百合、いったい何を企んでいるの。これまで、絶対に姿を見せなかったあなたが、今日、ここに来るなんて。」


「あら、あなた私の最強の百合という呼び方を知ってるなんて、さては、過去のニセの百合に会ったのね。ところで、今日は、総まとめといった感じかしらね。楽しみにしていてね。」


 すると、イベントは、開幕した。ここには、120人以上の有名女優が珍しく一堂に介している。そして、色々な催しが終わり、会食が始まった。すると、最強の百合は、会場の正面に進むと、深呼吸を始めた。


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