表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
80/88

9-10 星影百合の秘密⑩

 そんなことが始まって、1か月が過ぎた頃、本物百合は、ついに引退を決めた。


 あまりにも、関係者たちには、急なことであったが、もちろん自分にとっても、信じられないことであった。多くの監督、関係者や、俳優や女優たちに惜しまれて引退した百合は、まだ23才であり、その頃になると、一度寝てから、次に起きてもニセ百合のままで目覚めていて、本物百合として目覚めるのは、1か月に一度くらいになっていた。そのままの人格でいられるのは、次に寝るまで、無理矢理起きている間の約1日くらいだけになっていた。


 ひと月に一度、本物百合が目覚めた時は、とりあえず、もうニセ百合が、書いている日記をみることで、本物百合がいない間に、ニセ百合が何をしているかがわかるようになっていた。


 一応、ひと月に一度目覚めると、まず、ニセ百合の日記を確認して、ひと月の間に何があったのか調べておく。すると、ある日、本物百合として目覚め、日記に書いてある計画をみて、本物百合は驚いた。


 ニセ百合は、近いうち、女優のための養成所を作る計画をしていた。なるほど、この自宅の建物なら、多くの人たちでも、宿泊しながら、生活するだけの広さと設備があるから、そのまま使うことが可能である。しかし、それは、本物百合もいつかやってみたいと思っていたことだったので、本物百合も、やはり自分なのだなと思うのであった。ただ、それは、23才で引退して始めるとは、あまりにも早かった。


 そして、ある日、目覚めた本物百合は、リビングに仕掛けていたビデオカメラを見て、ニセ百合の行動をチェックしようとしていた。だが、その時に見た映像は、これまでとは、全く変わっていて、それは、まさに衝撃の映像であった。


 なんと、それは、正面を向いて、画面中央に映っているニセ百合の姿であった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ