表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
59/93

7-1 映画「運命の時間」①

 その後、いよいよ、クランクインの日を迎えて、主演のサリー、助演の麗子、その他、2人の両親役や、その他のキャストたち。

 実は、サリーと麗子以外のほとんどのキャストは、2人とは年齢が10才以上離れている。これは、サリーと麗子の役者を決定するために、いかに、その2人に演技力を求めてオーディションが厳しかったかを考えると、納得ができた。


そして、いよいよ、映画「運命の時間」がクランクインした。


 その話題作となっているストーリーは、主人公は、2人の姉妹である。姉の小野寺明日香と、妹の小野寺佳奈は、仲の良い姉妹である。そして、2人の両親は、父親のさとるは、姉妹が高校生の時、交通事故により死亡。母親のあかねは、やはり、姉妹が産まれる前に、ひき逃げによる交通事故にあって以来、足が不自由であり、車椅子も必要な生活を送っている。2人の姉妹は、その後、昨年、父親を亡くしたあと、母親との3人暮らしをしているが、幸い亡くなった父親の遺産がかなりあったため、なに不自由のない生活を送っていた。


 しかし、2人の姉妹は、出来るだけのことはしたいと、アルバイトをしながら、大学へと進学していた。


 その姉の役、小野寺明日香は、サリーが演じ、妹の小野寺佳奈は、進藤麗子が演じている。


 ある時、姉の明日香は、高校の頃から同級生であり、大学の薬学部に進んだ研野球児けんのきゅうじから、不思議な話しを、打ち明けられる。


「明日香、君にだけ話すんだけど、昔から父親の研究室を借りて研究していた、その成果がついに出来上がったんだ。それは、過去に戻れる薬なんだ。」


 それを聞いた明日香は、とても信じることができず、それ以上のことは聞かずに、彼と別れた。しかし、帰宅したのち、妹の佳奈に、そのことを冗談めいて話していた。すると、佳奈から、


「ねえ、お姉さん、その話し、とても信じられないけど、あの球児さんが、冗談でそんなこと言うわけないじゃない。それも、お姉さんにだけに話してくれたんでしょ。」


そんな佳奈に対して、呆れたように答える姉、明日香。


「でもね、佳奈。そんなこと、どう考えても、ありえないと思わない?そうでしょう。」


と、ここで、何か特別な気持ちを感じさせる、勝気な佳奈の発言があった。


 妹、佳奈役の麗子の、姉、明日香に対する真剣さを伝える演技が光る。


「だけど、もしも本当だったら、どうする?私は、ぜひそれを試してみたいの。ぜひ、話しを聞きたいわ、私。」


その言葉を聞いて、驚く明日香。


いつも簡単に信じない妹の佳奈が、こんなに真剣に受け止めて、意見するなんて、いったいどうして。


「わかったわ。それなら、2人で、球児さんから、もう一度きちんと説明してもらいましょう。」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ