5-13 映画「少女歌人の恋」13
そして、いよいよ、柚が、初めて、和歌を詠むシーン。それは、柚が、呉服屋にいくと、涼真と志乃が楽しそうに話しているのをみて、つい、衝動的に、いやな気持ちが湧き上がってしまったことについて、詠むシーンであった。
なぜ、自分は、そんなことを思ってしまったのだろう。この3人は、いつも仲良くして、ここまで楽しくやってきたのに、2人だけが楽しそうにしているのをみたら、なぜ、そんな、思いもよらない、いやな気持ちが湧き上がってきたのだろう。
ここで、柚は、一首詠むこととなる。
すると、ソフィアは、ここで、監督に、しばしの間、撮影を中断して、このシーンの和歌の詠み上げについて、提案をしたいと言い出した。
だが、ここで、まず監督から、思わぬ発言が飛び出した。
「ソフィア、あなた、秘流ということを行なったら、すごい詠み上げができるというのは、本当なの?そして、今、あなたが話したいことは、そのことじゃないの?ソフィア、私、あらためて、あなたにお願いするわ。その、秘流について、どうか、詳しく話してちょうだい。」
オーディションの時から続けて、思いがけない申し出に驚いたソフィアは、それなら、ここで、秘流について、すべて話さなければならない、と、そう決意した。




