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3-7 奇才塾、その驚くべき指導⑦

 そして、次は、第4項 眼差まなざし感情表現である。


 瞬間的に現れる微細な表情変化で、目元は特に感情を反映する。喜び、悲しみ、怒り、恐怖などの感情は、目の動きや周囲の筋肉の動きで表現され、人がどこを見ているかで、関心や感情の方向を示す。瞳孔の拡大は、興味や興奮を示すことがあり、特定の人物や物事に対する強い関心を示し、瞳孔の収縮は、嫌悪感や不快感を示すことがある。目を通じて、相手の感情を感じ取ることができ、共感を深める助けとなる。相手の目を見てその感情を理解し、自分の感情を同調させることが可能である。そして、相手を見ながら、届けたい感情をその眼差しと、もう一つのこれまでの感情の投影法で、同時に伝えていく。


 ここまで、困難な技術を極めていくことは、並大抵のことではなかった。そして、あらためて、5人の少女たちは、主技の極めた、まさに究極の演技法について、その真髄について、講義を受けた。


奇才塾の、基本的な主意は、「以心共鳴いしんきょうめい」である。これは、人というのは、映画や演劇などの中で、俳優の演技をみて、その人物の表現に感動して共感する。しかし、その感動は、それぞれの役者の演技力の上手さにより、感動度、共感度は異なってくる。


 つまり、俳優の演技力は、その感動させる作品の価値や、その俳優の価値にも多大な影響を与える。そして、通常は、俳優が言葉に込める気持ちや、思いなどを、声や態度、身体から発する雰囲気などを用いて、それを表現して、共演者や、観客や視聴者に五感を通して、伝えていく。ところが、奇才塾における主意となるものは、「以心共鳴いしんきょうめい」といい、通常が五感を通して、それを脳に伝え、感動して、心に訴えていくのに反して、役者の心の演技が、直接、視聴者や観客の心に直接響き渡るので、五感というある意味で身体という物理的なフィルターを通さないので、より繊細な、言葉などの理屈ではない、高レベルな心の感動が伝わっていく。


 つまり、身体ではなくて、心を以って、響かせて伝えていく、というものである。だが、これを伝えるためには、心から直接も伝えるのと同時に、五感からも補助的な伝達として行なうので、心に訴えることを主に考えているとはいえ、非常に高い次元の演技力と、それと同時に自らの心から発するもの、変調波動(これは、心から、その感情を波動に変え、相手の心に直接伝えるもの)が求められるのである。


 以上は、ここまで極めてきた少女たちには、ただの理屈ではなく、その真髄そのものが心に直接刻まれ、その体得した技術が遥かにハイレベルへとアップしていった。

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