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2-7 謎の美少女 麗華⑦

 すると、麗子の元に駆け寄る監督。


「進藤さん、今日はどうしたんだい。あんなに体調を崩して、ちょっと午後の撮影は心配してたけど、それどころじゃなかった。いつも素晴らしいけど、午後からはそれ以上に、演技が素晴らしかったよ。本当に、今日の君は、特によかった。君は、いつも演技力があるし、素晴らしいとは思っていたが、今日の君は、そのいつもの何倍もよかった。君、今日はちょっと驚かせすぎかな。いや、本当によかったよ。お疲れ様。」


 撮影のセットの角では、あやめとすずめが、呆然としていた。そこに、少女は声をかけた。


「あやめ、すずめ、あなたたち、もうわかったでしょう。今まで、自分たちのしてきたことが。これからは、きちんと真面目に、女優として頑張りなさい。じゃないと、あなたたち、2人の才能は、もったいないわ。じゃあね。」

「麗子、あなた、私たちに、いったい、何をしたの。これまで、私たち、本当に悪かったわ。なぜか、本当に、そう思えてならないのよ。これからは、主技のことは忘れて、奇才塾にも戻らないで、頑張っていくわ。麗子、よろしくね。」


 そう言うと、2人は、涙を流した。


 そこに、麗子のマネージャーが、少女に声をかけた。



「お、お疲れ様。撮影、無事に終わったわね、ありがとう。それにしても、あなた、演技が麗子と同じようにできていて、驚いたんだけど。というか、あまり、麗子本人には言えないけど、撮影の後半からのあなたの演技力は、すごかったわ。途中までは、麗子の演技そっくりで、これで今日は、大丈夫だって、そう思っていたのだけれども、もっと信じられないのは、そのあとよ。


 いったい、あのあとの演技、どうなっていたの、たぶん、あれでも、かなり実力を抑えていたんでしょ、きっと。でも、もしも、あなたが本気をだしたら、麗子よりも、もっともっと遥かにすごいんじゃないの。素人の私だってわかるわよ。麗子だって、演技力はすごいと思うけれど、あなたは、全然レベルが違うと思うわ。私は、あなたが麗子じゃないことがわかってたから、そこまでよくわかったけど、他の監督とかは、たぶん、そこまで不思議だとは、気づいていなかったはずよ。ただ、麗子は、今日の演技で、監督に、今後、一気に期待されるかもしれないわ。それって、喜びたいのは、山々なんだけど、とにかく、撮影も無事に終わったから、良しとするわ。だけど、あとで、麗子は、かなり驚くでしょうね。」


「そうね。あの2人があまりにも、しかけてくるから、ちょっと後悔させてあげたのよ。でも、結果的に喜んでもらえて嬉しいわ。じゃあ、私の役目は終わりね。」


 そう言うと、少女は、控え室へと戻り、着替えを終えると、エキストラに戻って、その顔や身体は、元に戻っていたかと思うと、いつのまにか、姿を消していた。

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