95.シャドウクリスタルを奪われていたようです その3
実は怪しいと思って、リンを通じてメロリエッタさんに電話で確認した。
コピが第二親等ということは、ロボリオさんも第二親等ということ。
つまり、ロボリオさんもシャドウクリスタルを所持しているわけだ。
で、ロボリオさんのシャドウクリスタルが今手元にあるか確認したところ
答えはNO!誰かに奪われていたのがはっきりした。
ただ、ロボリオさんは前界王一族の出身なので、奪われたことが明るみに出ると
真っ先に前界王一族のシンパとのつながりを疑われてしまう。
メロリエッタさんやコピにまで影響が出てしまうので隠していたのだ。
「善行君。迷惑をかけてしまいましたね。」
ロボリオさんが現れた。とてもすまなそうにしている。
「ちぇっ、バレないと思ったんだがな。
あーそうさ。俺がロボリオのシャドウクリスタルを奪ったんだ。」
「ゲントさん、なぜそんなことを?」
「そんなことだぁ?お前さんの世界と他の世界見て何も感じないのかよ?
どこに行っても平和そのもの。毎日同じような事の繰り返しを飽きる時間過ごして
もみろよ。お前さんにそんな生活耐えられるか?」
うーん、わかる。昼も夜も無い真っ白な世界で、同じことを繰り返しながら生き
続けるって、ある意味地獄だな。
第二世界ではオイラが少しずつその生活を改善しつつあるし、住民たちが少しずつ
だがイキイキしてきたと思う。
あっ、第一世界から見たらイキイキというのはどうなんだろ。
「だから俺が一発どデカい花火を打ち上げてこの世界をひっくり返してやろうと
思ったってワケさ。それなのに界王一族の皆殺しに失敗しちまった。
慌てて事態の収拾を図って、お前さんを生き返らせたりアリバイ工作に奔走
させられたがね。」
「今の話は本当なんだよねー?」
界王が現れた。相変わらず軽いなこの人。それとも真剣に言ってこれなのか?
「じゃぁ悪いんだけどさー、連行させてもらうよ。」
自分を抹殺しようとした人物にこの軽さってどうなんだろ。
「ところで善行君。教本見つかったんだけど、要らないよね。貰ってもいい?」
こないだオイラのベッドの下から盗まれたやつ、メモに書いてた住所をリンに教え
たから界王様が調べたってところか。まぁ、オイラには用済みってことで。
「ムホー、何この衣装、ゴムっぽい素材が体にフィットしてるだけでなんかねー。
こっちのは水の中を泳ぐときに着る衣装だと・・けしからん、実にけしからん!」
いや、あんたがけしからんと思う。




