91.巻き込まれるようです
へーっくしょん。コピがくしゃみした。スキルなんだから寒さ感じないだろうに。
オイラはまだ前を隠せていない。あまりにも突然だったので。
「いやーゴメンね善君。今第二世界と秘密裏に接続できるのが、あの浴槽しか
なかったんだ。すぐに着替えを用意させるから。」
実は前回ゲントさんと会った時も思ったんだけど、管理局の制服はカッコイイ。
オイラ的にはドストライク。オイラの世界で言うところの海上保安庁の制服に
似ている。あの制服が着れてしまうのか・・・・
「じゃあこれ着て。善君はこっちで、コピはこっちね。」
手渡されたのはスーツとドレス。高そうだけど、あの制服が良かったな。
着替え終わりゲントさんと合流する。
「本当は今第二世界は遮断されているので、異界にあの列車が有る筈無いんだ。
そこで、列車の中を調べていたらこんなものが見つかった。」
見せられたのはオイラの家のメイドさんの服。
「善君が界王様と謁見した時には、あの列車は異界に落ちていたと思う。
善君が乗っ取られた時の犯人が、あの列車を使って第二世界から異界に飛び、
界王の居城に忍び込み犯行に至ったと推測しているんだ。」
あちゃー、これだから権力者とお近づきになると面倒なんだよね。
「コピ、50000系は誰が運転してたんだ?コピは運転方法知らないよな?」
「運転方法わからなかったから、閻魔庁経由で運転手を雇った。」
つまり、雇った運転手が異界に列車を飛ばしたと。
そうだ、運転手の顔写真が手に入らないかな。あの日は確かテレビ中継してた。
「エマ、50000系の運転手の顔写真が先日のテレビに映ってないか?」
エマに先日の録画データを確認してもらう。
「善君。ごめんなさい・・・・。」
イキナリ、エマが謝ってきた。どういうことだ?
「私が雇ったメイドと50000系の運転手が同一人物だったわ。
メイドを雇うときにしっかりと身元調査したんだけど。
閻魔庁の中にも前界王一族のシンパが紛れ込んでいたことになるわね。」
これって、第二世界も界王族の争いに巻き込まれてるじゃん。




