83.乗っ取られたようです その2
「前界王族の一部が現在の界王族と対立してるんだ。界王族の地位を返せってね。
現界王を亡き者にして、界王族復帰を果たそうとしてるってとこかな。」
「爆弾が爆発したはずなんですけど、大丈夫なんですか?」
「時間を操作して君だけは爆発前に戻したんだ。一度消滅してしまったけどね。」
ナンですと。消滅って。
「心配しないでいい。体とか問題ない筈だから。」
目の前でオイラに名前とか言わせてた女性が連行されている。
結局顔はわからなかった。
「今連行された人、声に聞き覚えがあるんですけど、僕の顔見知りですか?」
「大丈夫だよ。それは無い。ただ、近い人はいる。
元々エマの母親は前界王の妻なのだ。そしてエマの母親の姉が実行犯だった。
コピがエマのスキルなのは、前界王族の監視という側面もあるんだ。」
だから界王族と近づきたくないんだよな。やっぱり面倒事に突っ込む羽目に。
「実は闇事件の件、主犯は前界王族の一部なんだ。
潜伏するために色々なアバターを盗み、情報を探っていたようなんだ。」
なるほどね、オッサンハーレム目的じゃなくって、潜伏目的だったと。
「善行君。今回は危ない目に合わせてしまって申し訳ない。
安全の為に、第二世界は他の世界との繋がりを当面閉鎖することに決定したんだ。
我々異界管理局も第二世界との接触を当面取り止めることになったよ。」
最近、色々ありすぎて第二世界のことに携われなかったから好都合かも。
「善君。迎えに来たよ。私たちの家に帰りましょ。」
家に戻り、自分の部屋でくつろいでいて、ふと思い出した。
ベッドの下の本たちをどこかに隠さないと。メイドさん達に見られたくないしね。
ベッド下の引き出しを引き、お宝本達を拝も・・・・できなかった。
そこには紙が一枚入っていた。 【返して欲しいのなら、一人でここまで来い】
場所も書いてあったが界王族の世界だから行きたくもないし、行けないし。
それに、結婚した今となっては、お宝本は不要だし。
よし、お宝本のことは忘れよう!前界王族のシンパ共め、ざまーみろ!




