71.フィオナ様が立ち会うようです
フィオナさんのお陰で勝負を始めるところまで時が戻った。
それは良かったのだけど、このままではまたメロリエッタが車内販売で幕の内弁当
とアイスクリームをゲットしてしまう。
ところがどっこい、今回はスタジオにフィオナさんもいる。
リン、ロボリオ、フィオナさんの3人が実況、解説席に居るところが前回から
変わったところ。
「では今からどちらの言い分が正しいのか決着をつけるとしよう。
列車を使って天翔本線をめぐり、より多くの料理を持ち帰ったほうが勝ちとする。
天翔本線のいくつかの駅で住民たちが料理を作って待っている。
ただし、どの駅が対象なのかは秘密だ。停車してよい駅数は往路の7駅とする。」
リンが高らかに宣言した。
「いいかい、あんたたちズルしたらスキル使えなくするからね!
わかってんだろうね!」
どこかの食堂の威勢いいおばさんって感じでフィオナさんが言った。
「特にメロリエッタ、前回と同じ事やったら分かってんだろうね。
正々堂々とやんな。」
姫要素のかけらもないな・・・・。
駅長のエマがホイッスルを吹く。
2列車が同じ方向に同時に発車した。
「どちらの列車も青空町を通過するようです。
この後どういった展開が予想されますでしょうか?」
「おそらく両者とも3つの料理を持って帰ってくるはずだよ。」
ロボリオの質問にフィオナさんが答える。
テレビでは上左はメロリエッタ、上右はコピ、下半分はスタジオの3元中継
を行っていて、第二世界での視聴率は70%を超えていた。
98駅なので、大体片道2時間近くかかる。
その間、視聴者はどんな料理が出てくるのだろうかと期待を膨らませている。
これは料理を広める恰好の宣伝になるな。親子喧嘩なんだけれども・・・・。
2時間後、両者とも7駅に停車し、お互いに3つの料理を得て帰路についた。
その時、メロリエッタの画面に紺色の制服を着た人が現れた。
メロリエッタは何かを注文しているみたいだ。
数分後、ウイスキーの水割りがメロリエッタに運ばれた。
「おっっとこれは車内販売を利用したようです。料理だったらルール違反だ~!」
あんたの妻でしょうが・・・。
「いや、お酒は料理ではないからセーフだ。」
リンがセーフを宣言した。
「アタシだって・・ヒック・・娘のこと可愛い・・ヒック・・
頑張ってるのに・・」
料理そっちのけで、第二世界初の酔っ払い生中継が放映された。




