70.リターンマッチになるようです その3
いきなりメロリエッタが予想外の車内で料理をゲットという裏技をかまし、
どっちが多く料理をゲットするかという競争が強制終了に!
リンはスタジオを飛び出し、M497で青空町に乗り込んだ。
念じれば瞬間移動できるのに、怒りながらも律儀に鉄道を使って移動した。
「メロリエッタ 貴様何したかわかっているのか?」
「リン様、私は冷静に判断して知恵を使っただけのこと。
第一車内販売は無効と誰が決めたのですか?」
しまった、スタジオのカメラは止めたが、メロリエッタの密着カメラは稼働中だ。
「だいたいリン様、おねしょした時、こういう時こそ知恵を使って乗り切るの
だと、私に時間操作させて、無かったことにしたの覚えてないのですか?
2年前でしたっけ?」
「ムホッー。」
なんとも言えない表情になり、リンは顔を真っ赤にしてうつむいてしまった。
そんな表情をテレビカメラがズームイン。
界長としての威厳が・・・。んっ?最近じゃん・・・。
ここは夫として妻をフォローするとしますか。
「メロリエッタさん、時間操作はリンのスキルとして発動していますよね?」
「善行さん、確かに私のスキルですが、リン様のおねしょと何か関係が?」
いい加減、おねしょネタから離れてあげて・・・。
「少し前に長官が時間操作を誤って、第一世界に影響を及ぼしたことが
ありましたよね?」
「はい、記憶しております。あの後、時間操作で修復いたしました。」
あれっ?リンはオイラが地獄に落・・・・異界を漂ったことを知ってるのに
スキルであるメロリエッタさんが知らないはず無いのでは?
「その時間操作で一人の人間が異界を漂ったことを知ってますか?」
メロリエッタさんの顔が???ってなった。本当に知らないんだ。
「その人間が私です。それでも時間操作は上手くいったと?」
メロリエッタさんの顔が真っ青になっていく。
「そこまでにしてあげてくれないか、旦那様!」
今までやり取りがまるで無かったかの様にカメラ目線でリンが言う。
「メロリエッタはずっと私の側にいるわけではないんだ・・・・」
どういうことだろうか?
身振り手振りを交えながらリンが説明し始めた。
リンは界長という立場があり、メロリエッタとの繋がりを遮断するらしい。
通常はエマ、オイラ、コピのようにずっと繋がっているが、特別そうらしい。
そのタイミングだったから、オイラが異界を漂っていたのを知らなかったと。
「ところでリン。こんな大事なことをテレビで公言しても大丈夫か?」
「ムホッー。(バタッ)」




