59.路線名を決めるようです
リンが料理番組を始めて2週間が経ち、だいぶ土壌が育ってきた。
よし、そろそろ頃合いだな。ようやく鉄道が日の目を見る時がキター!
と思っていた時期がありました。
今オイラが居るのは閻魔庁長官室のソファー。
目の前には当然のごとく、長官、オイラの横にはエマ、コピが座っている。
「で、善君。君には確かに特別管理室長の権限は与えているが、鉄道の
運行管理権限は与えた覚えが無いんだが。
それなのに、勝手に列車を走らせようとしているそうじゃないか?」
「父さん、リンだって勝手に走らせてるじゃない?それはどうなの?」
エマの一言で長官が黙ってしまった・・・。これは効いたんじゃないか?
「いや、父さんだって、一応長官という立場があるんだ。
リン様はこの世界の長だから逆らうことはできないが、君たちは私の
配下なんだから、筋を通してもらわないと・・・。」
はーん、これはあれですな。
新参者の室長が勝手に鉄道を好き勝手しているのに、長官が諌めていない
から閻魔庁での居心地が悪くなっていると。
中間管理職のオッサンかあんたは!
まぁ、義理の父でもあるわけだから花を持たせてあげるとしますか。
「長官、今行おうとしている改革案について説明させていただきます。」
実は考えていることは全てPPTで説明できるように準備はしていて、
いつでもPCに保存していた。
こっちの世界でもPC使って説明とか、オイラの世界と変わらないじゃん。
でも、中計考えるよりはこっちの方が数倍いいや。なにせマイレールが絡むし。
説明が終わり、長官が自分の机から何やら書状を出してきた。
「善君。君に第二世界の鉄道の運行管理権限を与えよう。
その書状に運行を管理する鉄道の名前を書いたら、この鉄道の権限
一切は君のものだ。」
ネーミングセンスは欠片も持ち合わせてないんだよな。
オイラの世界から見たら第二世界って“天”だよな。よし“天”で始まる言葉で
天才、天変、天狗、天国、天文・・・・走るの意味が欲しいよな。
天翔鉄道ってどうだろうか。路線名は天翔本線。
「そうだ善君。各町に駅を作ってあるそうだが、この際各町のネーミングも
君に任せよう。」
へっ?98個も町の名前決めるの?あっ、今長官の目が泳いでた。
絶対面倒だから押し付けてきたな。




