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シャイな鉄ヲタが何かをするようです  作者: Bトリー


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518/524

519.研究は移動しながら行うようです

-第1世界 博士の研究室?-


 研究室のドアを開けた瞬間驚きの光景が広がった。

「マイテ49?」


 オイラは第9世界から光の裂け目を通って博士の研究室に入った。

 だから、この研究室がどこにあるのか、まったく見当がつかなかった。

 ましてや、研究室に窓が無かったので、外の様子は一切わからない。

 

 研究室は、木の匂いがふわりと漂っている、落ち着いた空間だ。

 そんな研究室の様相とは異なり、机の上には研究器具が所狭しと並ぶ。

 しかも、どう見てもオイラが大学で触っていたものより、1世紀は先の代物に

見える。

 用途も想像がつかない、未来的な装置ばかりだ。

 それでも、どこからどう見ても”研究室”だ……そう思っていた。


 ドアを開けたら目の前に柵で囲われたオープンデッキになっている。

 そのオープンデッキの後ろには線路がずっと続き、横を見ると街並みが勢いよく

流れて見えた。

 ・・・動いてる。研究室ごと、まるごと列車の上に乗ってる……?


「ようこそ、僕の研究室へ。第9世界からの旅人君!」

 突然、背後から声をかけられた。

 白衣をひるがえした博士が、まるで散歩にでも出るような軽い足取りで近づいて

くる。その手には、見たことのない透明な板――光の粒が内部を流れる“何か”を持

っていた。


「驚くのも無理はない。この研究室は“移動式”なんだよ。」

 博士はオイラの横に立ち、街を見下ろしながら続けた。

「世界間移動の研究には、固定された拠点よりも、“どこにも属さない場所”のほう

が都合がいい。だから私は、研究室ごと走らせることにしたんだ」

 オイラは言葉を失った。

 だって、研究室が列車の上にあるなんて、そんな発想・・・。


「君が来た理由はわかっているよ。

第9世界で起きた“あの現象”について、だろう?」

 博士はすべてを見通しているような目で、こちらを見つめていた。


「さあ、中に戻ろう。話すべきことは山ほどある」

 列車は、光の街を切り裂くように走り続けていた。


読んでいただき、ありがとうございます。

博士の研究室は第1世界の列車に設置されていました。

マイテ49のような展望デッキ車両のようです。

一体どこを走っているのか、そして時代はいつなのか。

次の話に続きます。

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「シャイな鉄ヲタが何かをするようです」
の補足事項は本文に記載してしまうと脱線しそうですので、
「シャイ鉄 補足事項」として記載していきます。

登場人物紹介、世界の成り立ちなど、本文に書ききれなかった
補足内容について記載していきますので、よろしくお願いいたします。
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