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シャイな鉄ヲタが何かをするようです  作者: Bトリー


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515/524

516.時間を越えて守りに来たようです

-限界領域-


「良くここがわかったな。ユーリアスよ。」

「仮にも、オッサンの血が少なからず流れてるからな。

もっとも、その血が流れていることには反吐が出るほど嫌だがな。

今回は、その血がオッサンの居場所を突き止めることに一役買ってくれた。

使えるモノは使わせてもらわないとな。」

 管理局局長ユーリアスは界王ティアマトの甥にあたる。

 従って、前界王アルテウスと血縁にあるのだ。


「局長!無駄話している暇はありません!

すぐに例の機械を止めないと室長が!」

「おーっと、そうだったな。オッサンとしゃべってる暇は無いんだ!

老いぼれはとっととご退場願おうか。」

 ユーリアスはそう言うと、大きく息を吸い込み、「変身」と叫んだ・・・。



-生と死の境界を越えた領域-


「タイムトラベルは可能だよ。善行。」

「何言ってるんだ、コピ。」

「博士の言ったこと覚えてないか?もう一人の私だってこと。」

 そう言えば、博士はそんなこと言ってたな・・・。


 博士のもう一人がコピと言うのはどういう事なんだ?

「アタシは博士が第9世界で、生を全うした後の存在なんだ・・・。」

 コピは、どこか懐かしむような、それでいて痛みを抱えたような微笑を浮かべ、

言葉をつづける。

「本当は、異なる世界で生を受けるとき、前の世界での記憶は消去される。

でも、博士の思いは消えなかったんだ。正確に言えば――“残滓”かな。

博士が最後の瞬間に抱いた願い、後悔、希望、全部が混ざり合って、アタシに受け

継がれた。アタシは博士じゃない。でも、博士でもある。」


 オイラは息を呑んだ。

 目の前の少女が、ただのAIでも、ただの幻でもないことを理解し始めていた。

「そして、その願いが向かった先が……オマエなんだ、善行。

博士はね、最後の瞬間にこう思ったんだよ。

――『あの子を、ひとりにしないでくれ』って。」


 オイラの心臓が大きく跳ねた。

「だからアタシはここにいる。

時間を越えて、オマエを導くために。

そして善行・・・オマエが守るべきモノを一緒に守るために。」

読んでいただき、ありがとうございます。

善行の傍に居て欲しいという博士の願いを叶えるため、コピは時間を越えて

来た存在なのです。

本来であれば、博士とコピが同じ時間を生きることは有り得ないのですが・・・。

次回に続きます。


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「シャイな鉄ヲタが何かをするようです」
の補足事項は本文に記載してしまうと脱線しそうですので、
「シャイ鉄 補足事項」として記載していきます。

登場人物紹介、世界の成り立ちなど、本文に書ききれなかった
補足内容について記載していきますので、よろしくお願いいたします。
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