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シャイな鉄ヲタが何かをするようです  作者: Bトリー


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508/524

509.魂の流れから切り離されることもあるようです

-界王城-


「ティアマト様、善行殿は第9世界に行かれたようです。

そして、例の場所に向かわれたとの報告が入っております。」

「ということは、例の物語を見る可能性が高いということだな?」

「恐らくは。配下の者からそろそろ連絡が・・・

どうやら例の物語と接触したようです。」

 

 ティアマトは天井を見上げて、呟いた。

「善君も驚くだろうな。元を正せば、私だなんて・・・。」



-生と死の境界を越えた領域-


「君は界王だろ?そうだよな、そこに居る私?」

「はぁ、どうしてバラすかな。善行はまだ知らないんだよ。本当のことを。」

 なに、なに、なに、超わからない感じになって来たんですけど・・・。

 博士はアークライトって言う、コピの御先祖様だよな。

 でも、アークライトはコピと同一人物?

 そして、オイラは界王?ひょっとして、界王様とオイラが同一人物?

 訳が分からん!


「そうだったか。それでは説明するとしようか。

君たちが見た”魂流”だが、元々はここではなく、異界城の中に流れていたんだ。

しかし、ある時、”魂流”に妨害を企てる者が現れたんだ。

コイツが粘着質なヤツで、本当にあの手この手で妨害してきたんだ。

私は当時、界王直属の”魂流”監理官だったんだ。

ある日、奴らの罠に嵌って、”魂流”もろとも界王城が消されそうになった。

そのとき、私のガジェットで、”魂流”を界王城から取り出し、奴らが妨害でき

ないように、第9世界のここに封じ込めたって訳さ。

ただ、私も一緒にこの世界に閉じ込められてしまったのさ。」

 スケールが大きすぎて全然実感がわかない。


 そもそも、博士がスキルー一族の創始者であるなら、なぜ”魂流”監理官に?

 オイラは気になったことを博士に尋ねた。

「あー、そのことか。確かに私はスキルー一族の創始者だ。

第9世界に閉じ込められる直前に、私を分離させ、もう一人の私は異界に脱出

させ、私はこちらに残った。

この分離体が、スキルー一族の始まりだな。」

 なんと、スキルー一族の始まりが、危機から生まれたものだったなんて。


「分離したとはいえ、さすがに能力は完全に複製できなかった。

異界に逃がした“もう一人の私”は、元の3割ほどの能力しか持っていない。

だが、その3割でも異界の情報収集には十分だった。

奴ら――魂流妨害者の動き、異界城の変質、そして“魂流の系譜”に関する記録。

あらゆる情報を集め、私に送り続けてくれた。なぁ、そこの私。」

 言われてみれば、この博士のしゃべり方はコピに似ている。

 コピは俗なしゃべり方だが、これをもう少し上品にした、ミタイナ感じだ。


「そうそう、大事なことを言い忘れていたよ。

スキルー一族は、全員が”魂流”から切り離された存在なんだ。」

 

読んでいただき、ありがとうございます。

博士の口からついにスキルー一族の成り立ちが語られ、物語は核心へ

と近づき始めました。

まだ多くの謎が残っていますが、少しずつ真実が姿を見せていきます。



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「シャイな鉄ヲタが何かをするようです」
の補足事項は本文に記載してしまうと脱線しそうですので、
「シャイ鉄 補足事項」として記載していきます。

登場人物紹介、世界の成り立ちなど、本文に書ききれなかった
補足内容について記載していきますので、よろしくお願いいたします。
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