48.エマが列車で旅をするようです その3
早朝、列車は姨捨に到着する。
早朝なので朝日がいい具合に景色に色を添えている。さすが三大車窓の一つ。
エマと一緒にホームに降り立つ。第二世界では絶対に見れない景色に陶酔してる。
列車は出発してすぐに篠ノ井に到着する。
移動して朝食。和食をチョイスしたみたいで、朝から豪勢だ。
その後ワイナリーを見た後、下諏訪に移動。
列車は客を乗せずに下諏訪迄、送り込み回送。
下諏訪で乗車した後は、車内で最後の食事となる。
これまた上品。コピが居なくてよかった・・・。
エマは食事が出るたびにスマホで写真を撮ってる。
まるでこっちの世界の住民かの様な振る舞い。
写真を撮った後、なにやらずっとスマホを操作してる。
まさか、スマホで取った写真どれをSNSに上げようかなんてしないよな。
もう一度風呂につかりながら車窓を楽しむ。
概ねデッドコピーはできそうだな。
あー、もうこの列車とももうすぐお別れか・・
やがて上野駅に戻って、専用ホームに降り立った。
フェアウェルパーティーが開かれ、スライドにエマとオイラの写真が出たりして
旅の思い出に浸れる演出がなされてた。
上野駅を降りるとハイヤーが横付けされていた。
「おかえりなさいませ、栢山様。」
「さ、善君、荷物トランクに入れてもらって帰りましょ。」
いや、ハイヤーで帰るのにオイラの自宅では問題が・・・シャイなんで・・・
とか考えている間にエマに押し込まれて乗ってしまった。
ハイヤーは首都高に入り、環状線から3号線に入り渋谷で首都高を降りた。
あれ、うちは東名川崎迄行く必要があるのになぜ?
数分後、かなり大きな一軒家の車寄せに着いた。
「善君、着いたわよ。荷物お願いします。」
エマについてハイヤーを降りると、表札は栢山と書かれている。
「今日からここが私たちの家だから。」
は?
「荷物は全部この家に持ってきてるから。」
は??
「そうそう、籍も入れてあるから。」
は???




