464.この世界は界王様の思い付きで動いているようです
-第2世界 自宅-
第26世界に列車を返しに行ったまでは良かったけど、いつもの通りトラブルに
巻き込まれる。神様なんでいつもオイラに試練を与えるの?
「それは、今のうちに色々と覚えておいてもらいたいからだよ。」
ん?なぜ、心の声に回答が返ってきてるんだ?口に出してないよな?
「善君。心の中でしゃべっても、コピには丸聞こえじゃないかい?」
そうだった・・・いや、この声はコピじゃない・・・
「僕ダヨーン!」
「お父様!界王としての自覚をお持ちください!お母様に言いつけますわよ!
それとも、ロッサーナお母さまの方がよろしいかしら!」
シャーロットの一言で界王様は黙り込んだ。
「界王様、急にどうされたんです?」
「いやね、善君には色々と苦労を掛けてるから、お礼を言いに来たんだよ。」
「お父様、それなのにあの態度ですか?むしろ、私の旦那様に苦労を掛けないよう
にして頂きたいですわ。
別の世界に行く度にトラブルに巻き込まれているのですよ。
まるで、お父様がそうなるように仕向けているとしか思えませんわ。」
シャーロットの一言で界王様がヤバって顔をしたぞ。
「ま、まさか、そんなこ、ことは無いぞ。シャーロット。」
はい、確定・・・界王様の仕業だったのか・・・
「で、お父様、お礼を言いに来ただけなんですの?」
「いや、折角だから皆で温泉でも行きたいなと思ってね。
もちろん、手配諸々はこっちでやるから心配いらないよ。」
「界王様、どこの温泉に行くんですか?」
「えっ?」「へっ?」
なんだろう・・・温泉って、温泉有るところに行くんだよね・・・
「いや、ここって第2世界だよね。ってことは、チャチャッとできるよね?」
「まさか、ここに温泉を作るんですか?」
「家の横に温泉棟作ればいいんだって。」
何か無茶ぶりしてきた。作るのはオイラ?・・・じゃないよな。
「じゃぁ、早速作ってくるね。30分あればできるから、支度しておいて。」
そう言い残して界王様は出て行った。玄関ではなく、庭の方に。
この家、玄関だけは第1世界に繋がっているけど、それ以外は全てが第2世界に
接しているのだ。
「今思ったんだけどさ、この家みたいに、第1世界と第2世界両方に繋がるドアを
あちこちに作っておけば、第1世界で亡くなった人を、わざわざ鉄道で輸送するの
いらないんじゃない?」
オイラ以外の全員が・・・しまった・・・と言う顔をしている。
「善君。た、確かに、そう・・・なんだけど、セレモニー的な意味で、やってるの
よ。そ、そうですよね、界王様。」
「界王様は外で温泉の工事中だけど?」
エマはも目を泳がせながら伝えて来た。気が付かなかったんだな・・・。
読んでいただき、ありがとうございます。
久々に自宅で寛げるかと思いきや、界王様の無茶ぶりに翻弄されます。
悪気はないんですけどね、悪気は・・・。




