460.一難去ってもまた一難が発生する状況のようです
-界王城 執務室-
「あっ、ユーリアス、久しぶり。元気してた?
ちょっと頼みがあってさ、善君たちの手伝いに、部下を少し融通してくれないかな
って思ってんだけどね?
見返り・・・見返りか・・・。第1世界の温泉旅行ってのでどうだ?
えっ、トップだけが見返り貰う訳にはいかない?参加する部下たち全員か・・・。
よし、わかったよ。じゃぁ、終わったら親族親睦会、部下たちの慰労会ってところ
で、第1世界の温泉旅行に招待するよ。
あっ、作戦の詳細は、例のシステムで送っておいたから。よろしく!」
ふぅ、ようやく第26世界への罪滅ぼしができそうだ・・・。
-異界管理局 界務課事務所-
「でだ、先ほど説明した通り二人に善行のサポートに行って欲しい。
しかもだ。今回は特別ボーナスも用意されているぞ。
しっかり頼むぞ、二人のカティナ。」
「「任せて下さい!課長!」」
指示を受けた二人は、お気に入りのあの列車が待つ、列車整備部に向かった。
-第26世界 中央駅-
中央駅に2人のカティナが乗った403形が滑り込む。
その横には綾香が
「皆さん、この世界のために、ご助力いただき、本当にありがとうございます。
専用の車両を用意しましたので、そちらにご案内いたします。」
中央駅は建物の外にアプト式の線路が繋がっている。
つまりは建物の外に一番近い場所となる。
ホームから見ると、線路はトンネルに吸い込まれ、その先が外になっている。
トンネル何に外との仕切り扉が付いていて、列車の接近時にのみ開放すると
のことだ。
ちなみに、一般人は建物の外へでることは厳しく制限されており、鉄道以外で外
に出ることはできなくなっている。
従って、建物の外に出るのは、このトンネルからしか出られないのだ。
オイラ達の横には、BDhe2/4形が横付けされている。
バスティアンさんの指示で列車に乗り込むと、列車はトンネルに入る。
トンネルの仕切り扉は開放されていた。
トンネルを抜けるとすぐに本線から側線へと転線して止まった。
「ここで乗り換えて下さい。ここからはこれで現地に向かいます。」
列車のすぐ横にあったのは真っ赤な大型雪上車。
「事前に目的地を教えていただけていたので、準備は万端です!
3時間くらいで到着できると思います。」
そして、全員が乗り込んだ雪上車は吹雪で視界が悪い中を出発した。
「ところでバスティアン。吹雪が止まったら、建物内で一生過ごす必要も無くなる
わよね。私達の生活って大きく変わることになるんじゃないかしら?
吹雪を止めるのはいいけど、その辺のところは考えてるの?
まさか、考えて無かったなんてことは、無いわよね?」
バスティアンさんが思考を放棄し、車内の空気が一気に冷え込んだ・・・。
読んでいただき、ありがとうございます。
第26世界の吹雪を止める作戦が開始されました。
吹雪を止めたとしても、インフラの改革が必要になるのでは・・・
やっぱり善行が力を貸すことになりそうです・・・




