458.インターネットを学ばせるようです その4
-スキルーランド バーチャル演劇アトラクション-
バスティアンは考えた。
綾香が言っていた通り、一人で立ち回っていた。その時不思議なことが起きた筈
だということが何を指しているのかを。
「ひょっとして、あの箱型の物体が現れたことかしら?」
バスティアンが答える前に、ルーデリッヒが答えた。
あー、思い出したぞ。誰か助けてくれと思った瞬間、光と共に妙な物体が多数現
れたことか。あの物体が何をしてくれたというのだ?
「バスティアンさんの前に、ルーデリッヒさんが正解ですね。
その通りです。バスティアンさんが誰か助けてくれと思った瞬間、その思念がお助
けキャラを生み出したのです。”ロボット”と言う名の。」
”ロボット”・・・聞いたことが無いな。あんな物体に何ができるというのだ?
「お二人はロボットを見るのは初めてですよね。折角ですから、ロボットに何がで
きるのか、1分18秒の映像に纏めましたのでご覧ください!」
モニター画面では、ロボットたちが滑らかに動き、時に荷物を運び、時に倒れた
人を運び応急処置まで行い、時に消火活動を行うなど、様々な活躍を映し出す。
「なんと!あの物体がそれほどのことをこなすことができるのか?」
「そうですよ。ロボットは人々の生命活動のサポートをしてくれる、かけがえのな
いパートナーと言っても過言ではありません!
命令が無いとただの置物ですけどね。バスティアンさん、わかりますよね?」
「綾香殿。頼みがあるのだが、聞いてもらえるだろうか?」
「なんでしょうか、バスティアンさん。」
「もう一度、先ほどのアトラクションとやらを体験させてもらえないだろうか?」
「大丈夫ですよ。ルーデリッヒさんはどうされます?」
「私も、一緒に体験させてもらいたいわ。」
こうして、二人は再度アトラクションを行う。
そして30分後、再び二人は試写室に戻って来た。
「やったぞ!列車も、人々も守る事が出来たぞ!」
バスティアンはとても嬉しそうな顔をしている。ルーデリッヒも同様だ。
二人共疲れた顔をしているが、そこには達成の余韻が滲んでいた。
「お二人共、ロボットの指示が的確でしたね。ロボットの有用性は理解いただけた
と思いますけど、それ以上に正確な指示を出すことの重要性を、身を持って体験し
ていただけたのではないでしょうか。」
「で、だ、綾香?インターネットとロボットの指示がどうつながるんだ?」
「室長、それを今から言うところなんですから・・・ひょっとして、早〇?」
嫁達が何故か頷いている・・・
「えーとですね、本題に入りますね。
今回ロボットに指示したのはお二人ですよね。
どうやって指示しましたか?」
「声で指示をしたが、いけなかったのだろうか?」
「いえ、それで大丈夫です。でも、声が出せない状況も考えられますよね?」
「確かに十分有り得る話です。吹雪の中なら声など1mが精々ですね。」
「で・す・か・ら、そうなった時にも指示ができる手段が必要ですよね?」
「その手段と言うのが、話に出ていたインターネットいうわけね。」
「えーとだな、綾香?無線で話しても良いんじゃないのか?」
「黙ってください、早〇室長は!」
何か、オイラの扱い酷くない・・・。
読んでいただき、ありがとうございます。
ここではロボットへの指示がキーポイントになっていたと綾香は伝えます。
そして、声では無くて、インターネットを使うことができれば、声が届かな
くても指示できますよねと持って行くはずのところを、善行が邪魔してます。
今回の話は善行も同じ場所にいるのですが、お邪魔キャラなので、控えめに
出してます・・・。




